2019年3月21日更新.3,396記事.5,979,523文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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喘息に適応のある抗ヒスタミン薬

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喘息とヒスタミン

ヒスタミンはアレルギー反応の化学伝達物質であり、気管支喘息の病態においても重要な役割を果たしていると考えられてきました。
気管支喘息患者の肺胞洗浄液中のヒスタミン濃度は健常人と比べ有意に高いことが報告されている。
しかしH1受容体拮抗薬は気管支喘息の治療ガイドラインでは補助的な使用が推奨されているのみで治療薬剤としての地位は高くない。

気管支喘息の治療薬の第一選択は吸入ステロイド剤であり、加えて長時間作動型β2刺激薬、テオフィリン、短時間作動型β2刺激薬などの気管支拡張薬、そしてロイコトリエン受容体阻害薬がガイドラインで推奨されている。

気管支喘息の治療ガイドラインではH1受容体拮抗薬は補助的な位置におかれているが、アレルギー性鼻炎の治療ガイドラインでは中心的な治療薬剤である。
近年、アレルギー性鼻炎と気管支喘息の合併について大規模な調査がわが国でも行われた。
それによると気管支喘息患者のアレルギー性鼻炎合併率は70~80%と極めて高く、両疾患の増悪時期は一致している。
したがって、気管支喘息のコントロールのためには、アレルギー性鼻炎のコントロールが必要であるとの認識が広まってる。
事実アレルギー性鼻炎と気管支喘息は部位が違うものの粘膜炎症は極めて近似しており、同一疾患として治療すべきとの考え方が主流である。
したがって、アレルギー性鼻炎を合併した気管支喘息にとってH1受容体拮抗薬は臨床的に重要な治療薬剤であると考えられる。

気管支喘息に適応のある抗ヒスタミン薬:アゼプチン、アレジオン、ザジテン、セルテクト、ゼスラン

アルコール誘発喘息とは?

飲酒すると喘息症状が増悪しますが、これはアルコール誘発喘息と呼ばれています。
アルコールは喘息の重要な増悪因子の一つで、アルコールの摂取後に喘息発作を起こすケースが少なくありません。

アルコールはアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)によってアセトアルデヒドに代謝され、その後アセトアルデヒドデヒドロゲナーゼ(ALDH)によって酢酸に代謝されます。

しかし日本人の約半数がALDHの遺伝子が低活性型であり、アセトアルデヒドから酢酸への代謝が進みにくいため、飲酒後に血中のアセトアルデヒド濃度が濃度が上昇してしまいます。

その結果、アセトアルデヒドは気管支粘膜の毛細血管を拡張し、肥満細胞や好塩基球の脱顆粒によってヒスタミンの遊離が促進され、気管支が収縮し、喘息発作が誘発されます。

飲酒により血中のアセトアルデヒド濃度が上昇し、ヒスタミン遊離を介して喘息症状を悪化させるため、気管支喘息を合併している場合、飲酒は控える。

抗ヒスタミン剤の予防投与

ちなみに、アルコール誘発喘息では、抗ヒスタミン剤をアルコール摂取当日に服用することで、発作を抑制できるとの報告がある。

このため、抗ヒスタミン剤がアルコール摂取時の発作予防薬として処方されることがある。

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ジゴキシンに関する下記の記述で正しいものはどれか。2つ選べ。

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薬剤師

a. ジゴキシンは腎排泄率が高いことから、腎機能が低下すると血中濃度が上昇する。
b. ジゴキシンの血中濃度モニタリングを行う際には服用直前(トラフ)の採血を行うが、トラフでの採血が困難な場合は、服薬後1時間以内での採血が望ましい。
c. 末期腎障害患者・透析患者においても正常な腎機能患者と同様に、投与量変更後1週間目の血中濃度モニタリングで適切な投与量設定を行うことが出来る。
d. ジゴキシンの主な排泄経路は腎臓であるため、血液透析で容易に除去出来る。
e. DIGトライアルのサブスタディーでは、LVEF 45%以下の洞調律の心不全患者の至適血中濃度として、0.5-0.8ng/mLが提案されている。

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