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乾癬にリウマトレックス?
公開. 投稿者:乾癬.この記事は約1分29秒で読めます.
2,706 ビュー. カテゴリ:乾癬にリウマトレックス
リウマトレックス(メトトレキサート)は関節リウマチのみを適応としているが、乾癬治療薬として適応外使用されることがある。
メトトレキサートは葉酸の拮抗剤であり、主として増殖の盛んな細胞周期S期の細胞に作用し、DNA合成を阻害して免疫抑制作用を発揮する。
乾癬では、表皮ケラチノサイトのDNA合成を抑制し皮疹を寛解させると考えられている。
実際、乾癬への有効性が確立している経口シクロスポリン製剤(ネオーラル)とメトトレキサートとのランダム化比較試験の結果、メトトレキサート投与により中等度から重症の乾癬患者の皮疹やQOLが、シクロスポリンを投与した場合と同程度に改善したことが報告されている。
したがって、メトトレキサートは乾癬に対する保険適応はないが、シクロスポリンやエトレチナート(チガソン)と並ぶ、乾癬治療の重要な内服剤として位置づけられている。
用法・用量としては、メトトレキサート2mg1回1カプセルを12時間間隔で3回投与し、その後5日間休薬するというサイクルを1週間ごとに繰り返すのが一般的である。
ただし、メトトレキサートは副作用の発現率が比較的高いのが欠点である。
特に注意すべき副作用として、口腔内・消化管粘膜障害、肝障害、骨髄抑制、間質性肺炎などがある。
同剤を服用中の患者に対しては、口内炎、食欲不振、全身倦怠感、貧血、発熱、かぜ様症状、咳嗽、息切れ、呼吸困難などの症状がないかどうかを常にチェックする必要がある。
口内炎や消化器症状の多くは、メトトレキサートの減量や葉酸(フォリアミン)の併用で対処できることが多いが、骨髄抑制と間質性肺炎は、発見が遅れると致命的になる危険があるので、これら重大な副作用の前駆症状には十分注意しなければならない。
リウマトレックスの特徴
抗リウマチ薬のアンカードラッグ。
生物製剤との併用の有用性高い。
上限用量は世界の半分以下。
5~6日の休薬が必要。
参考書籍:日経DI2005.1
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