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乾癬にリウマトレックス?
公開. 更新. 投稿者:乾癬.この記事は約2分27秒で読めます.
3,241 ビュー. カテゴリ:乾癬にリウマトレックス
乾癬は膠原病の一種であり、免疫抑制剤が処方されることもよくある。
リウマトレックス(メトトレキサート)は関節リウマチのみを適応としているが、乾癬治療薬として適応外使用されることがある。
メトトレキサートは葉酸の拮抗剤であり、主として増殖の盛んな細胞周期S期の細胞に作用し、DNA合成を阻害して免疫抑制作用を発揮する。
乾癬では、表皮ケラチノサイトのDNA合成を抑制し皮疹を寛解させると考えられている。
メトトレキサートは乾癬に対する保険適応はないが、シクロスポリンやエトレチナート(チガソン)と並ぶ、乾癬治療の重要な内服剤として位置づけられている。
用法・用量としては、メトトレキサート2mg1回1カプセルを12時間間隔で3回投与し、その後5日間休薬するというサイクルを1週間ごとに繰り返すのが一般的である。
メトトレキサートの注意すべき副作用として、口腔内・消化管粘膜障害、肝障害、骨髄抑制、間質性肺炎などがある。
口内炎、食欲不振、全身倦怠感、貧血、発熱、かぜ様症状、咳嗽、息切れ、呼吸困難などの症状がないかどうかを常にチェックする必要がある。
口内炎や消化器症状の多くは、メトトレキサートの減量や葉酸(フォリアミン)の併用で対処できることが多いが、骨髄抑制と間質性肺炎は、発見が遅れると致命的になる危険があるので、これら重大な副作用の前駆症状には十分注意しなければならない。
乾癬で関節痛?
乾癬って皮膚の病気じゃないの?
乾癬の症状が骨にまで来ている、という患者がいる。
ステロイドの影響じゃないのか?とか思いましたが、乾癬で関節痛というのもあるらしい。
乾癬と聞くと、皮膚の病気というイメージで、皮膚のかゆみや痛みを想像しますが、リウマチに似た膠原病の一種です。
乾癬のほとんどは尋常性乾癬ですが、関節症性乾癬(乾癬性関節炎)という分類もある。
関節症性乾癬には、疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)や生物学的製剤が処方されることもあるので、関節リウマチだろうと薬局で判断されていることもある。
乾癬は尋常性乾癬、滴状乾癬、感染性紅皮症、膿疱性乾癬、関節症性乾癬の5種類に分類され、そのうち尋常性乾癬が約90%を占めるといわれる。
さらに、尋常性乾癬患者の約60%に、手足の爪の表面の白濁、肥厚、点状や線状の凹みなどの爪症状が見られるとされている。
皮膚の乾癬に特有の紅斑、鱗屑などがないため、一見しただけでは乾癬と判断しにくく、爪白癬(水虫)と勘違いする患者も少なくない。
関節症性乾癬は、皮膚症状に加え、関節に痛みや変形などがあらわれます。
少し関節が腫れているだけの軽い人から、手足の指、背骨、腰などの関節が変形し、日常生活に支障のある人まで個人差があります。関節リウマチに似ていますが、血液検査でリウマチ反応が陰性の場合がほとんどです。
関節炎を生じた関節では強い炎症によって腫れや強い痛みが起きるばかりでなく、骨が少しずつ壊され、やがて変形してしまいます。このような関節の変化を「関節破壊」と呼んでいます。
この病気は生命に対して危険性がありませんし、人にうつる病気でもありません。でも、外用薬を塗っても効果は一時的で再発を繰り返しますし全身に拡大します。外観、痒み、関節痛などの症状から、日常生活での支障や精神的なストレスは計り知れず、その程度は癌や心疾患などの重症な全身性疾患と同等という報告もあります。
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