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「薬」と「剤」の違いは?
公開. 更新. 投稿者:調剤/調剤過誤.この記事は約1分54秒で読めます.
4,904 ビュー. カテゴリ:薬と剤
どうでもいい話ですが、「薬」と「剤」の使い分けについて。
抗菌薬のことを抗菌剤と言ったりする。
利尿薬のことを利尿剤と言ったりする。
ほか、
解熱薬と解熱剤。
鎮静薬と鎮静剤。
消毒薬と消毒剤。
抗うつ薬と抗うつ剤。
しかし、
抗癌剤とは言うが、抗癌薬とはあまり言わない。
下剤とは言うが、下薬とは言わない。
造影剤を造影薬とは言わない。
安定剤を安定薬とは言わない。
又、漢方薬を漢方剤とは言わない。
「剤」という場合、製剤を意味し、錠剤やカプセル剤などの形態になったものを指すという。
「薬」という場合は、まさしく薬、薬効薬理を意味するという。
薬理的な効果を説明するときなどに、その効果を示す成分そのものを表す場合は「薬」を使う。
「剤」は、薬となった形態を指すときに使う。実際に医療の現場で使う薬は散剤、錠剤、カプセル剤、トローチ剤、液剤などの製剤になっている。これらのように薬として服用する形態になった場合は「剤」を使う。
例えば、アスピリンという成分を示して使う場合は解熱鎮痛薬、錠剤や散剤になっている場合は解熱鎮痛剤という。
しかし、これらは明確に定義されているわけではありません。
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