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「硬膏」と「軟膏」の違いは?
公開. 更新. 投稿者:皮膚外用薬/皮膚病.この記事は約1分7秒で読めます.
5,738 ビュー. カテゴリ:硬膏と軟膏
塗り薬といえば、軟膏ですが、軟膏ではなく、「硬膏」というものもあるらしい。
なんだろう、石鹸みたいなものをイメージします。
正式には硬膏といいますが、貼薬、膏薬、ハッカゴム膏、プラスターはトクホンの様な肌に貼る外用剤の呼び名です。
家庭薬ロングセラー物語|トクホン
硬膏も膏と言う字は動物の油と言う意味を持っています。したがって硬膏は軟膏に対する言葉であり、動物の油に薬を混ぜたもので半固形のものが軟膏であり、固形のものが硬膏という事になります。
昔は油の中に薬を混ぜ、これを必用時に熱で溶かして布や紙に延ばして患者を治療するのが薬局の大きな仕事でした。これをプラスター塊の膏薬と言います。しかし由太郎が作った『トクホン』は従来の膏薬の様に油を使わず天然ゴムを使い、絆創膏タイプの膏薬といわれるものでした。家庭薬ロングセラー物語|トクホン
プラスター剤みたいな貼り薬のことを「硬膏」と呼ぶらしい。
塗り薬の軟膏とは全く違いますね。
次にプラスター剤じゃが、プラスター剤 (硬膏剤) はパップ剤と違って水分を含んでいない。脂溶性の高分子の基材に、パップ剤に使われている成分と同じ薬剤が含まれているんじゃ。水分を含まない分、パップ剤ほどの冷却効果がないので慢性疾患にもよく使われておる。帝國製薬│製品情報
帝國製薬│製品情報
プラスター剤のことが硬膏剤で、パップ剤は硬膏ではない。
布に軟膏を塗って貼るような湿布がパップ剤であって、布自体に成分が含まれているものがプラスター剤(硬膏剤)ということ。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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