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オキシコドン徐放錠「第一三共」とオキシコドン徐放錠NX「第一三共」の違いは?
公開. 更新. 投稿者:癌性疼痛/麻薬/薬物依存.この記事は約2分54秒で読めます.
10,506 ビュー. カテゴリ:オキシコドン徐放錠NX「第一三共」
オキシコドン徐放錠NX「第一三共」という、オキシコンチンTR錠のジェネリックが2019年9月12日に発売されたそうだ。
薬局としては、麻薬のジェネリックは止めてほしいところですが、またデッドストックが増えそうな予感。
ジェネリックを使って医療費が安くなっても、それ以上に薬局の負担が上がってしまえば、今後薬局としては「麻薬を扱わない」としたほうが利益になると判断するかも。薬局以上に卸のほうがシビアかも。
その話は置いておいて、オキシコンチンTR錠の話。
そもそもオキシコンチンTR錠は、オキシコンチン錠の乱用防止製剤として発売されたもので、成分自体は一緒。一般名も同じなので、もし一般名処方で「オキシコドン塩酸塩水和物徐放錠」ときたら、どちらを調剤してもよい。
そして、オキシコンチンTR錠の処方に対して、従来品GEのオキシコドン徐放錠「第一三共」を調剤してもいい、はず(違ったら教えてください)。ですが、医師の処方意図として乱用防止があるとしたら、制度上良くても変更調剤しづらいのは確か。
ということで、オキシコドン徐放錠「第一三共」の乱用防止製剤としてオキシコドン徐放錠NX「第一三共」が発売されたという経緯だと思いますが、乱用防止の仕組みがオキシコンチンTR錠とは異なる。
NXとはナロキソンのNXです。
オキシコドン徐放錠NX「第一三共」には麻薬拮抗薬であるナロキソンが配合されています。
成分違うじゃん。麻薬拮抗薬ってことはオキシコンチンの効果が無くなるってこと?
と勘違いしてしまいそうですが、経口投与してもナロキソンは肝臓で分解されるので、麻薬拮抗薬として働きません。注射投与した際にオピオイドの効果をブロックするのです。そのため、乱用防止につながります。
添加物としてナロキソンが配合されているオピオイドに、ソセゴン錠があります。元祖乱用防止製剤です。
とにかく、乱用防止の世界の潮流に乗って、オキシコドン徐放錠NX「第一三共」が発売されたわけなので、GE希望者にはためらわず勧めていきましょう。
オキシコドン錠「第一三共」とオキシコドン錠NX「第一三共」の違いは?
オキシコドンの製剤には、徐放性のオキシコドン徐放錠と、速放性のオキシコドン錠がある。
先発品の場合、オキシコンチン錠(徐放)とオキノーム散(速放)で、名称が違ったのでわかりやすかったが、ジェネリックになるとどちらもオキシコドンが成分なので区別しづらい。
それは置いておいて、オキシコドン徐放錠にNXがあるように、速放性のオキシコドン錠にもNXがあるので要注意。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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TRは一般名マスタが別に登録されたかと思います