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胃カメラの前にグルカゴン?
公開. 更新. 投稿者:消化性潰瘍/逆流性食道炎.この記事は約2分38秒で読めます.
8,352 ビュー. カテゴリ:グルカゴンで胃の動きが止まる?
胃カメラの前処置で、ブスコパンなどの鎮痙剤を筋肉注射して、胃の動きを止めてから胃カメラを入れて観察するという方法がとられている。
しかし、ご存じのとおり、ブスコパンのような抗コリン薬は緑内障や前立腺肥大症には禁忌であるため、代わりにグルカゴンが使われているのだそうだ。
また消化管が蠕動すると、観察・記録・処置が困難であるため、禁忌がなければブスコパンやチアトンなどの抗コリン剤注射を投与する。緑内障、排尿障害、不整脈などのため抗コリン剤禁忌である場合は、グルカゴン注射を用いる。グルカゴンは高血糖を助長するが、糖尿病においても必ずしも禁忌ではない。上部消化管内視鏡 – Wikipedia
そもそも緑内障であっても閉塞隅角でなければ問題無さそうですが。消化器科医さんはここらへんの添付文書の記載はきっちり守る感じなのでしょうか。
ブスコパンと緑内障の関係 河野眼科Q&Aブログ
眼科医さんは問題ないと考えるようです。
それよりも、なぜグルカゴンで胃の蠕動運動を抑えられるのか。
インスリンは血糖値を下げるホルモンで、グルカゴンは血糖値を上げるホルモン。
グルカゴンの添付文書の効能効果には、「消化管のX線及び内視鏡検査の前処置」とある。
そして薬効薬理に、
消化管蠕動運動抑制作用
消化管蠕動運動と消化液分泌の抑制効果がある。消化管の平滑筋に対する直接作用と考えられている。
低血糖状態に陥ったら、早く食物から糖分を補給したほうがよいと思いますが、低血糖時に表れる吐き気も、グルカゴンによる消化管運動抑制作用による吐き気にしても、糖分摂取を邪魔しているようで、生体防御反応的に矛盾を感じてしまい、グルカゴンの消化管蠕動運動抑制作用に納得がいかない。
メントールで胃の運動を抑える?
最近は「ミンクリア内用散布液」という胃カメラの先端から出して胃の蠕動運動を抑制する薬があるらしい。
成分は「l-メントール」。
作用機序はℓ メントールが平滑筋の細胞膜上にある電位依存性L型カルシウムチャンネルに結合することにより、カルシウムイオンの細胞内への流入が遮断され、膜電位の発生を消失させ、平滑筋を弛緩させると考えられている。
注射するより簡便でいいですね。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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1 件のコメント
わかりやすい説明ありがとうございます。