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サラジェンとサリグレンの違いは?
公開. 投稿者:栄養/口腔ケア.この記事は約2分46秒で読めます.
11,539 ビュー. カテゴリ:ドライマウスに使われる薬は?
「サラジェンとサリグレンの違いは何ですか?」と聞かれて困る私です。
唾液分泌を促す口腔乾燥症治療薬として、サラジェン(ピロカルピン塩酸塩)、サリグレン/エボザック(セビメリン塩酸塩)があります。
サリベートエアゾールという唾液の成分のスプレーもありますが。
サラジェンもサリグレンもコリン作動薬。
ピロカルピンといえば私の学生時代にも学習したような古い薬、基本的な薬で、コリン作動薬(副交感神経刺激薬)です。
抗コリン薬のアトロピンとセットで覚えます。
医薬品としては、抗コリン薬のほうが多く使われている。
ブスコパンなどの鎮痙薬、パーキンソン病に使われる抗コリン薬、他にも抗コリン作用を持つという薬は、抗ヒスタミン薬、ベンゾジアゼピン系薬、抗うつ薬など数多くある。
なので、コリン作動薬と聞くと、副作用が多いんじゃないかと思ってしまいます。
もともとサラジェンやサリグレンなどが処方されるシェーグレン症候群、リウマチ系の患者さんだと、色々な薬を飲んでいて様々な副作用の訴えも聞くので、作用と副作用がさらに複雑になる感じ。
ピロカルピンとセビメリンの違いは?
よくある副作用としては発汗。唾液分泌と発汗、鼻水、涙などの分泌物増はイメージしやすい副作用なので、患者も理解しやすい。
シェーグレン症候群、ドライシンドローム(乾燥症候群)的な患者さんだと、ドライマウスだけでなく、ドライアイ、ドライスキンなども伴うことが多いので、涙液、汗の分泌増がプラスに働くこともありそう。
サラジェンの添付文書には「本剤投与中,過度に発汗し十分な水分補給が出来ない場合には脱水症状を引き起こす可能性があるので,このような状況が考えられる患者には担当医師に相談させること。」とあり、特に夏場の脱水症状、熱中症には注意を要する。
臨床試験の成績によると、サラジェンによる多汗は40.6%で、エボザックによる多汗は3.9%とあり、その他の副作用についてもサラジェンのほうが多い。
その分効果も落ちるのかも知れないけど、サラジェンで副作用が気になる場合は、サリグレン/エボザックに替えてみる。
薬物動態のパラメータ的には、
サラジェンの最高血中濃度到達時間が約0.8~1.1時間、半減期が約1.2~1.6時間。
エボザックの最高血中濃度到達時間が1.5時間、半減期が約4時間。
用法はどちらも1日3回ですが、エボザック/サリグレンのほうが持続性がある。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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1 件のコメント
サリグレン服用2年半目で全身の皮膚に針でチクチク刺す
様な我慢出来ない症状が1日数回出現、主治医からサリグレンの副作用かもしれないと言われ中止、サリベートに変更 皮膚は改善
その後サラジェンをアレルギーチェックのため試し飲みを
勧められ1日1錠、服用したその日からサリグレンと同様の副作用
がでて どちらもダメでした。