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チャンピックスを12週間以上処方しちゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:喘息/COPD/喫煙.この記事は約6分32秒で読めます.
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チャンピックスが12週超えて処方されたら?
チャンピックスはいつまで飲めばいい?
禁煙にも保険が効くようになった、と聞いていたので、チャンピックスも保険使えるものだと思っていましたが、色々と制約があるようです。
チャンピックスの添付文書を読むと、
本製剤の薬剤料(注)については、ニコチン依存症管理料の算定に伴って処方された場合に限り算定できることとする。また、処方せんによる投薬の場合においては、処方せんの「備考」欄に「ニコチン依存症管理料の算定に伴う処方である。」と記載すること。
注:[用法・用量に関連する使用上の注意]3.又は4.の処方に係る投与については、算定することは出来ない。
と書かれています。
備考欄に「ニコチン依存症管理料の算定に伴う処方である。」と記載されていれば、保険は効くわけですね。
ニコチン依存症管理料は、ニコチン依存症管理料算定医療機関でなければ算定できません。
ニコチン依存症管理料算定医療機関は、敷地内が禁煙である必要があります。
用法・用量に関連する使用上の注意3.又は4.の処方というのは、
「3.本剤による12週間の禁煙治療により禁煙に成功した患者に対して、長期間の禁煙をより確実にするために、必要に応じ、本剤をさらに延長して投与することができる。その場合にはバレニクリンとして1mgを1日2回、朝夕食後に12週間投与すること。」
「4.最初の12週間の投与期間中に禁煙に成功しなかった患者や投与終了後に再喫煙した患者で、再度本剤を用いた禁煙治療を実施する場合には、過去の禁煙失敗の要因を明らかにし、それらの要因への対処を行った後のみに、本剤の投与を開始すること。」
つまり12週を超えて処方することは可能であるが、12週で禁煙できなければ自費になるということだ。
自費でやるとしたら、チャンピックス錠0.5mgが132.6円、1mgが237.4円なので、
チャンピックス錠 0.5mg:132.6円×1TX3回
チャンピックス錠 0.5mg:132.6円×2TX4回
チャンピックス錠 1mg:237.4円×2TX77回
合計:38018.2円
薬代以外にもかかるので、4万円以上はします。
12週を超えてチャンピックスが保険を使って処方されて来たら、疑義照会と、患者に対する説明が必要となる。
チャンピックスによる禁煙治療が保険適用となる患者
チャンピックスによる禁煙治療が保険適用となる患者
下記の全てを満たす患者
・スクリーニングテストでニコチン依存症と診断された場合。
・1日の喫煙本数に喫煙年数を乗じて得た数(ブリンクマン指数)が200以上の場合。
・直ちに禁煙することを希望し、治療の実施について文書により同意している場合。
・初回の当該管理料を算定した日から起算して12週間にわたり計5回の禁煙治療を行った場合。
・初回算定日より起算して1年を超えた日からでなければ、再度算定することはできない。
若い人はチャンピックス自費?
ニコチン貼付剤やチャンピックスが保険適応になるのは、ニコチン依存症管理料の算定に伴い処方された場合に限ります。
そして、ニコチン依存症管理料算定のための対象患者の条件に「ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上の者であること」という項目があります。
1日1箱(20本)を10年以上吸っている必要がありますね。結構ベテランの喫煙者です。
20代くらいの患者さんでは自費ですね。
でも、調べるわけじゃないから、「1日200本吸ってた」と言えば1年の喫煙歴でも可能か。
チャンピックスは食後に飲まなきゃダメ?
チャンピックスの用法は、
「通常、成人にはバレニクリンとして第1~3日目は0.5mgを1日1回食後に経口投与、第4~7日目は0.5mgを1日2回朝夕食後に経口投与、第8日目以降は1mgを1日2回朝夕食後に経口投与する。」
と、夕食後の服用になっています。
チャンピックスの副作用として、吐き気、腹部の張り、上腹部痛、便秘などの消化器系の副作用が比較的高頻度で出現することが確認されており、食後に服用することで、症状が軽減するためです。
嘔気などの消化器系副作用は、過剰に服用した場合や、服用量が変化したとき、指示通りに服用できなかったときに出現しやすい。
消化器系副作用って軽く扱いがちですが、イレウスだったりすると危ないので、つらいときは一旦中止して医師に相談をしましょう。
禁煙に保険は効く?
以前は、禁煙にかかる費用は全て健康保険の対象外(自由診療・保険外診療)で患者の全額負担でしたが、2006年4月1日より、一定の基準を満たす患者における禁煙治療に関して保険適用が認められました。
禁煙治療が保険適用される医療機関は、敷地内禁煙であることなど一定の要件を満たして届出の上、認可を受ける必要があります。
禁煙外来・禁煙クリニック一覧 ~ 禁煙治療に保険が使える医療機関情報最新版(ニコチン依存症管理料算定医療機関)
近隣の医療機関を調べてみましょう。
ニコチン依存症管理料算定医療機関の施設基準は、
(1) 禁煙治療を行っている旨を保険医療機関内の見やすい場所に掲示していること。
(2) 禁煙治療の経験を有する医師が1名以上勤務していること。なお、当該医師の診療科は問わないものであること。
(3) 禁煙治療に係る専任の看護師又は准看護師を1名以上配置していること。
(4) 禁煙治療を行うための呼気一酸化炭素濃度測定器を備えていること。
(5) 保険医療機関の敷地内が禁煙であること。なお、保険医療機関が建造物の一部分を用いて開設されている場合は、当該保険医療機関の保有又は借用している部分が禁煙であること。
(6) ニコチン依存症管理料を算定した患者のうち、喫煙を止めたものの割合等を、別添2の様式8の2を用いて、社会保険事務局長に報告していること。
またニコチン依存症管理料を算定できる対象者は、
以下のすべての要件を満たす者であること
1.ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト(TDS)で、ニコチン依存症と診断されたものであること。
2.ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上の者であること。
3.直ちに禁煙することを希望している患者であること。
4.「禁煙治療のための標準手順書」に則った禁煙治療について説明を受け、当該治療を受けることを文書により同意している者であること。
また、過去1年以内に健康保険を使った禁煙外来を受診していないことも条件です。
ニコチン依存症管理料とは?
Q.ニコチンパッチ製剤が薬価基準に収載されましたが、保険調剤に当たり、注意しなければならない点はありますか。
A.保険処方せんによりニコチンパッチ製剤(商品名「ニコチネルTTS」)を調剤する場合には、処方せんの備考欄に「ニコチン依存症管理料の算定に伴う処方である」と記載されていることを確認する必要があります。
「ニコチネルTTS」は要処方せん医薬品であり、これまで、すでに自費の処方せんにより調剤されてきました。
平成18年6月1日より保険適用となっています(平成18年5月24日の中央社会保険医療協議会にて了承)。
ただし、ニコチネルTTSの算定に当たっては、医科点数表の「ニコチン依存症管理料」を算定している患者に限られています。
そのため、処方せんにより投薬する場合には、処方医は処方せんの備考欄に「ニコチン依存症管理料の算定に伴う処方である」と記載しなければならないことになっています。
したがって、受け付けた処方せんが保険扱いであるにもかかわらず、備考欄に「ニコチン依存症管理料の算定に伴う処方である」と記載されていなかった場合には、処方医へ疑義照会するなどの対応が求められます。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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