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スプレー剤を宅急便で送っちゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:調剤/調剤過誤.この記事は約2分32秒で読めます.
1,706 ビュー. カテゴリ:高圧ガス
スプレー剤は高温で爆発する?
今日も欠品、明日も欠品、出荷調整地獄の日々を送っている薬剤師のみなさん、不足薬を宅急便・郵便で送っていることかと思います。
そんなときに気をつけるべき薬について説明します。
郵便で送れないものはこちら→郵便物として差し出すことができないもの – 日本郵便 (japanpost.jp)
宅急便で送れないものはこちら→宅急便で送れないもの | ヤマト運輸 (kuronekoyamato.co.jp)
麻薬や覚醒剤原料など紛失したら面倒な薬を社内規則的にNGにしている会社も多いかと思いますが、送れないわけじゃない。
それより危険なもの。真夏の炎天下で爆発するリスクのある薬。
「爆発性、発火性、その他の危険性のある物で総務大臣が指定するもの」
「花火、灯油、ガスボンベ、シンナーなどの発火性、引火性、揮発性のある物品または火薬類」
航空輸送と陸路でまた違うようです。
ヤマトのQ&Aの「Q.医薬品は、送れますか?」に以下のように書かれている。
・外用剤(軟膏・貼り薬・点眼剤・吸入剤・坐剤、など)で、発火性、引火性、揮発性のある物品が含まれている場合は、送れません。
・内用剤(錠剤・散剤(粉薬)・カプセル剤・シロップ剤、など)は、送れます。
・消毒液(アルコールやエタノールなど)は、濃度や成分によって、送れない場合がございます。
・液体の場合は、中身の漏れが無いように、ビニール袋やポリ袋などで全体を覆って密閉してください。
・送り状(伝票)の品名に、具体的な品名を記載してください。
一般向けなので、会社で契約している場合にはまた異なるのかも知れない。
ただ、引火や爆発のリスクのある薬については注意しなければならない。
医薬品名 | 添付文書の注意 |
---|---|
トプシムスプレー | 高圧ガス(液化石油ガス)を使用した可燃性の製品であり、危険なため、下記の注意を守ること。 炎や火気の近くで使用しないこと。 火気を使用している室内で大量に使用しないこと。 高温にすると破裂の危険があるため、直射日光の当たる所や火気等の近くなど温度が40℃以上となる所に置かないこと。 火の中に入れないこと。 使い切って捨てること。 |
ドボベットフォーム | 高圧ガスを使用した可燃性の製品であり、危険なため、下記の注意を守ること。 炎や火気の近くで使用しないこと。 火気を使用している室内で大量に使用しないこと。 高温にすると破裂の危険があるため、直射日光の当たる所や火気等の近くなど温度が40℃以上となる所に置かないこと。 火の中に入れないこと。 使い切って捨てること。 高圧ガス:ブタン/ジメチルエーテル |
ヒルドイドフォーム | 高圧ガス(LPG)を使用した可燃性の製品であり、危険なため、次の注意を守ること。 炎や火気の近くで使用しないこと。 火気を使用している室内で大量に使用しないこと。 高温にすると破裂の危険があるため、直射日光の当たる所や火気等の近くなど温度が40℃以上となる所に置かないこと。 火の中に入れないこと。 使い切って捨てること。 |
フルコートスプレー | 高圧ガス(液化石油ガス)を使用した可燃性の製品であり、危険なため、下記の注意を守ること。 炎や火気の近くで使用しないこと。 火気を使用している室内で大量に使用しないこと。 高温にすると破裂の危険があるため、直射日光の当たる所や火気等の近くなど温度が40℃以上となる所に置かないこと。 火の中に入れないこと。 使い切って捨てること。 |
気温が40℃を超えることもあるので、これらの薬は患者に保管時にも注意するよう指導する必要がある。
軟カプセル等高温で変形しやすい薬も患者クレームを受けるので、クール便で送った方が良い。
スプレーもクール便で送ればリスクは少ないけど。。。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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