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粉砕に必要な錠数の計算
公開. 更新. 投稿者: 9,098 ビュー. カテゴリ:調剤／調剤過誤.この記事は約1分14秒で読めます.
ロスを少なく
例えば、
レニベース錠2.5㎎ 0.32錠 1日1回朝食後 28日分
という処方がきたとする。
どのように、計算して調剤するだろうか？
0.32錠×28＝8.96錠である。9錠あれば、作れるっちゃあ作れる。
0.04錠くらい無視してもいいのかもしれない。しかし、薬剤師としてきちんと計算せねば。
自分の計算方法としては、0.32錠を整数にするためにはいくつ掛ければいいか？を考えます。
0.32×25＝8なので、8錠を使えば25日分作れる。しかしこれでは足りない。
0.32×50＝16なので、16錠使えば50日分作れる。これではロスが多いが、次回使ってもらうしかない。次回残った22日分と、25日分を作って、28日分渡して、また19日分残る。
安い薬ならいいが、高い薬だったら…粉砕指示はやめてほしいな。
ロスの許容範囲
先ほどの計算で、初めに示した「0.32錠×28＝8.96錠」で9錠で作るという方法を許容している病院もあるようだ。
20201028prescription.pdf (ehime-u.ac.jp)
※粉砕錠数計算の際、2％までの範囲で計算時の誤差を許容する。
確かに、
重カマ「ヨシダ」 １ｇ 1日3回毎食後 28日分
という処方で、0.33ｇの分包品を84包（27.72ｇ）を平気で出しているので、問題ないと思える。
粉砕した残薬を次回使うのも品質的劣化が気になるし、体重増えたら使えなくなるし。。。
大まかに計算できたほうが、計算時間の短縮にもなりそうだし。。。
とも思いつつ、小児の粉砕時のロスは可能な限り減らしたいと思うのである。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com（エムスリードットコム）の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。
5 件のコメント
以前、高額医薬品の小数点以下処方を重量で計量していたことがあります。
全量が7.12錠の場合、端数とする錠剤の重量が90mgだったとして、0.12錠分を90mg×0.12＝10.8mgを端数として軽く砕いて計量するような形式です。
粉砕や分包のロスその他を考慮すると全く意味のない行いにも思えましたが、せっかく思いついた方法だったので真面目にやっていました。
0.32錠を整数にするために25日、50日を掛けるのはわかるのですが、どうやったらその数字(日数)を早く見つけられるか教えていただきたいです。
コメントありがとうございます。
分数に変えて約分していくとわかりやすいでしょうか？0.32＝32/100=16/50=8/25でこれ以上約分できないから、0.32に25を掛けると8という整数値が求められる。
0.32錠×28＝8.96錠でしたら
８錠ﾌﾟﾗｽ（１錠を乳糖賦形で10ｇにしたうちのの9.6ｇ）がわかりやすいと思います。
コメントありがとうございます。
！！！なるほど。そういうやり方もありますね。今度やってみたいと思います。