記事
薬局でマイナンバーカードを勧められる理由
公開. 更新. 投稿者:薬局業務/薬事関連法規.この記事は約2分56秒で読めます.
4,060 ビュー. カテゴリ:マイナ保険証利用促進集中取組月間
そろそろマイナンバーカード持ち歩いた方がいいかな?
薬剤師のみなさんマイナンバーカードの利用促進に励んでますでしょうか?
世間のマイナンバーカードに対する不信感をみるとなかなか推奨しづらい感じがありますが。
窓口にポスター貼れとか、チラシを配れとか、「マイナンバーカードお持ちですか?」と声掛けしろとか、現行の保険証がいずれ使われなくなるから、マイナ保険証を推し進めるということで協力していますが、なんだか矢面に立たされた感は否めません。
なぜ薬局が国に協力しマイナ保険証を勧めてくるのか?
1つは「医療DX推進体制整備加算」算定のため。
算定要件に、「マイナ保険証の利用実績が一定程度以上であること」と示されています。2024年6月の改訂の段階では利用実績が少なくても算定できますが、2024年10月からは一定割合以上の利用実績が必要になります。どの程度の割合になるかは示されていませんが、10月以降も算定を続けたい薬局はマイナ保険証を持ってきてもらうように努力しているわけです。
どのくらいの割合に設定されるかはわかりませんが、国の調査でマイナンバーカードの携行率が約7割で、マイナ保険証を使いたいと思ってる人が約4割となっているので、50%以上くらいには設定されるんじゃないかと。
私はマイナンバーカードを持ち歩いてないので、「そんなに持ち歩いてるのか?」と思いますが、実際のところどうなんでしょうね。
薬局がマイナ保険証を勧めてくるもう1つの理由が、「マイナ保険証利用促進に取り組む医療機関・薬局への支援金」です。
もともとは以下の内容でした。
これが、今年の4月になって、以下のものに変わった。
5月から7月を集中取り組み月間として、一時金を支給する形になりました。
単純に言えば、マイナ保険証を使う人を30人増やせば3万円、50人増やせば5万円、70人増やせば7万円の支援金がもらえるといった感じ。
薬局じゃなくて、患者さんに「マイナ保険証使ったら1000円上げます」のほうが効果あるんじゃないかと思ったりする。
しかしいまだに「保険証お持ちですか?」と聞いてしまう私にとって「マイナンバーカードお持ちですか?」と言うのもまだ慣れない。
高齢者が多いからなのか、家族が代理で受け取る人が多いからなのか、私の勤務先の薬局のマイナンバーカード持参率は低い。
「次回はマイナンバーカードをお持ちください」と言っても、長期処方が多いので、次回は8月以降の来局になる。
マイナポイントみたいに第2弾とかあるだろうから、気長に取り組もうと思う。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。