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アポハイドローション1本何グラム?
公開. 更新. 投稿者:皮膚外用薬/皮膚病.この記事は約1分27秒で読めます.
5,280 ビュー. カテゴリ:アポハイドローションの薬価収載単位
アポハイドローション1本何グラム?
「原発性手掌多汗症」の治療薬アポハイドローションが2023年6月に発売となった。
皮膚科の門前に勤めているわけでもないので、処方を見たこともないし、レセコンの登録を確認してもいないのだが、薬価収載単位が「g(グラム)」なのだそうだ。
ローション系の外用薬で単位が「g(グラム)」だったり「mL(ミリリットル)」だったりするのはよくあることだ。
でも、添付文書を見れば大抵1本の量はわかるものだ。
しかし、アポハイドローションが1本何グラムなのか?添付文書を見てもわからない。
アポハイドローション20%
1g中オキシブチニン塩酸塩 200mg
1回の塗布量は、両手掌に対しポンプ5押し分を目安とすること。
包装:4.5mL(プラスチック容器)×20本
1本が4.5mLであることはわかる。水なら4.5gだ。でも水じゃない。
インタビューフォームを見てもヒントは見つけられなかった。
久光製薬の『原発性手掌多汗症治療剤「アポハイド®ローション 20%」新発売のお知らせ』という文書に、以下の情報が載っていた。
薬価 545.80 円/g
1 本の内容量 4.5mL(約 4.32g)
1 本あたりの薬価 2,358.00 円
545.80円×4.32g=2357.856円≒2358円 というわけだ。
約4.32gの約ってなんだ?歯切れ悪。レセコン上は4.32gで入力すんのか?初見でアポハイドローションが処方されたら迷宮入り確実じゃね?メーカーに電話しないと解決しなさそ。とツッコミを入れたくなる。
原発性手掌多汗症の患者なんて1薬局何人も来ないだろうし、20本入れ包装で薬価も高いし…etc
なぜmLとか瓶とかの容器単位で薬価収載されなかったのか?せめてクレナフィン爪外用液のように添付文書に「3.56g(4mL)」と記載されていればわかるのに。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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