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手術着が青緑の理由
公開. 更新. 投稿者:服薬指導/薬歴/検査.この記事は約1分24秒で読めます.
2,780 ビュー. カテゴリ:手術する時ってなんで白衣じゃないの?
補色残像現象
医師は白衣を着ています。薬剤師も白衣を着ています。
しかし、手術中の医師は青緑色の手術着を着ています。
基本的には、汚れが目立つように白い服装の方が良いはずです。
昔は手術中も白い白衣を着て手術をしていました。
いつから青緑色になったのでしょう?
1920年代のニューヨークで、ある外科医が「手術中に青緑色の霊が出る」と苦痛を訴えたのが始まりのようです。もちろん霊なんて出るはずはなく、これは視覚効果によるものです。
同じものをずっと見ていると、目が疲れてきます。
同じ色でも、長時間見ていると視神経が疲れてくるので、目の疲労や色の刺激をやわらげるために、人間の目には、見ている色とは反対の色を網膜上に作り出す生理機能があります。
これを「補色残像現象」や「補色残像効果」などと呼びます。
医師が手術中にずっと見なくてはならないのは赤い血の色です。
赤色をずっとみて、パッと白いものに眼を移すとだんだんと青緑色が現れてきます。
昔は、手術着も白でした。
医師が集中して血液の赤い色の一箇所を見つめて処置をした後、パッと目を移したときに、周りにいるスタッフの手術着が白であれば、血液の赤の反対の色、青色や緑色が外科医の視覚に残像としてちらつきます。残像が生じれば、目が慣れるまで手を止めなければなりません。緊急を要する手術でいちいち止まっていられません。
こうしたことから現代では手術着に青や緑が使われるようになりました。手術室の壁も青や緑になっているところが多いようです。
白衣は汚れが目立つから良い、って意見はありますが、正直私のようなズボラ薬剤師にとっては汚れが目立って嫌だ、インクの染みとか目立つし、ってことで青がいいな、とか思ったりします。
でも、店舗の従業員と区別しないといけないから、やっぱり薬剤師は白、ってことになるんだろうな。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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