記事
ロイコンで白血球は増えるのか?
公開. 更新. 投稿者:癌/抗癌剤.この記事は約1分14秒で読めます.
5,285 ビュー. カテゴリ:白血球減少症に使われる薬は?
基本的には、抗がん剤治療や放射線治療とかで白血球が減少したときには、治療を中止し経過をみるような形だけれども、ロイコンなどの薬が処方されることもある。
効くのかな?
白血球減少症に適応のある薬にはロイコン以外に、セファランチン、ハイチオールなどがある。
セファランチンの適応症には、「放射線による白血球減少症」とある。
ハイチオールの適応症には、「放射線障害による白血球減少症」とある。
ロイコンの適応症には、「放射線曝射ないし薬物による白血球減少症」とある。
セファランチンとハイチオールは放射線治療による白血球減少症のみに対する適応で、ロイコンは薬物治療による白血球減少症にも使える。
そのためロイコンが一番使いやすい。
でも、DNA塩基のアデニンを摂取して白血球が増えるのだろうか?
生薬のセファランチンや、アミノ酸のL-システインであるハイチオールの効果についても、懐疑心はぬぐえない。
毒にも薬にもならない薬という印象。
ロイコン(アデニン)は骨髄細胞のRNA、DNAによくとりこまれ、核酸合成に利用されるので、白血球の産生の助けになる。
セファランチンは血液幹細胞に働き、造血機能の回復を促進することが認められている。
ハイチオール(L-システイン)は、生体内代謝系において、SH供与体としての役割を果たし、SH酵素のactivator(賦活剤)として作用する。タンパク質の高次構造にはS-S結合(ジスルフィド結合)が重要な役割を果たしているため、L-システインはその助けになる。
人参養栄湯や補中益気湯などの漢方薬が使われることもあるようですが、「効けばいいな」という程度で、医師も大して期待はしていないのだろう。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。