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フラジールを下痢に使う?
公開. 更新. 投稿者:下痢/潰瘍性大腸炎.この記事は約2分56秒で読めます.
3,941 ビュー. カテゴリ:フラジールはトリコモナスの薬?
産婦人科の門前で働いていた私にとって、フラジールといえばトリコモナスというイメージが強かったので、フラジールの用法といえば「1日2回10日間」という用法で私の頭は固まったままでした。
フラジールの適応症には、以下のようなものがあります。
1. トリコモナス症(腟トリコモナスによる感染症) 通常,成人にはメトロニダゾールとして,1クールとして,1回250mgを1日2回,10日間経口投与する。
2. 嫌気性菌感染症 通常,成人にはメトロニダゾールとして1回500mgを1日3回又は4回経口投与する。
3. 感染性腸炎 通常,成人にはメトロニダゾールとして1回250mgを1日4回又は1回500mgを1日3回,10~14日間経口投与する。
4. 細菌性腟症 通常,成人にはメトロニダゾールとして,1回250mgを1日3回又は1回500mgを1日2回7日間経口投与する。
5. ヘリコバクター・ピロリ感染症 アモキシシリン水和物,クラリスロマイシン及びプロトンポンプインヒビター併用によるヘリコバクター・ピロリの除菌治療が不成功の場合
通常,成人にはメトロニダゾールとして1回250mg,アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びプロトンポンプインヒビターの3剤を同時に1日2回,7日間経口投与する。
6. アメーバ赤痢 通常,成人にはメトロニダゾールとして1回500mgを1日3回10日間経口投与する。
なお,症状に応じて1回750mgを1日3回経口投与する。
7. ランブル鞭毛虫感染症 通常,成人にはメトロニダゾールとして1回250mgを1日3回5~7日間経口投与する。
トリコモナス以外の適応症もかなり広がっています。
女性だとなかなか聞きづらい病名もあるので、用法や処方日数からある程度の推測をすることが必要です。
トリコモナスや細菌性膣症といった産婦人科領域。
感染性腸炎やアメーバ赤痢といった消化器科領域。
肺炎、肺膿瘍といった呼吸器科領域。
深在性皮膚感染症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染といった皮膚科領域まで、幅広く使われます。
フラジールの作用機序
抗原虫及びヘリコバクター・ピロリ除菌作用;メトロニダゾールは原虫又はヘリコバクター・ピロリ菌体内のニトロ還元酵素系の反応によって還元を受け,ニトロソ化合物(R-NO)に変化する。このR-NOが抗原虫作用及びヘリコバクター・ピロリに対する殺菌作用を示す。また,反応の途中で生成したヒドロキシラジカルがDNAを切断し,DNAらせん構造の不安定化を招く。
ピロリ菌とか偽膜性腸炎とかにも使われてるし、色んな菌に効果があるのだろう。
ただの抗寄生虫薬ではなく、抗菌薬に分類したほうがよさげ。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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