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ニューキノロンは小児に禁忌?
公開. 更新. 投稿者:抗菌薬/感染症.この記事は約1分16秒で読めます.
8,331 ビュー. カテゴリ:ニューキノロンは小児に禁忌?
基本的にニューキノロン系抗菌薬は小児に禁忌です。
ニューキノロンはカルシウムとくっついて骨成長障害があるので、妊婦や小児には基本的に禁忌です。
が、小児に適応のあるニューキノロンとしてバクシダールとオゼックスがあります。
小児用バクシダールの適応症は、「表在性皮膚感染症、慢性膿皮症、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、膀胱炎、腎盂腎炎、感染性腸炎、腸チフス、パラチフス、炭疽、野兎病」です。
オゼックス細粒小児用の適応症は、「肺炎、コレラ、中耳炎、炭疽」です。
オゼックス細粒小児用15%は、小児の肺炎、中耳炎に適応を有するため、使い勝手がよい。
近年、小児感染症領域において、ペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)やβラクタマーゼ非産生アンピシリン耐性インフルエンザ菌(BLNAR)といった、薬剤耐性菌の分離頻度が高くなってきている。
また、小児に対するニューキノロン系抗菌薬としては、ノルフロキサシン(バクシダール)の錠剤が先に臨床現場で使用されていたが、肺炎や中耳炎の適応を持っておらず、小児医療の現場では、小児の肺炎や中耳炎に適応を持ち、PRSPやBLNERなどの耐性菌にも有効な、新たなキノロン系抗菌薬の登場が熱望されていた。
ちなみにアメリカではクラビットも小児に禁忌では無いらしいです。
ニューキノロンと関節障害
キノロン系抗菌薬は幼若犬、若い成犬、幼若ラットなどの幼若動物に関節障害を引き起こすことが知られており、そのためノルフロキサシンを除いて、小児に対する投与は禁忌となっています。
関節障害の機序も明らかではありませんが、薬剤のミトコンドリアに対する毒性や、金属とのキレートが関係している可能性も指摘されています。
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4 件のコメント
関節障害の機序も明らかではありませんが、薬剤のミトコンドリアに対する毒性や、金属とのキレートが関係している可能性も指摘されています。
というのをもう少し詳しく教えてください。
またこの件に関する何か文献があれば教えてください。
コメントありがとうございます。
すみません、拾い読みしたものをそのまま載っけてしまって、参考となる文献についてはよくわかりません。
ミトコンドリアに対する毒性というのは、ニューキノロンの作用機序であるDNAジャイレース阻害作用が、ミトコンドリアDNAにも働いて、ミトコンドリアの働きも阻害してしまって、関節に障害をきたすということでしょう。
金属とのキレートというのは、ニューキノロンがカルシウムとキレート結合してしまって、骨や関節が作られにくくなってしまうということでしょう。
おそらく。
「ちなみにアメリカ~」のところ誤字してませんか?
コメントありがとうございます。修正しました。