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テオフィリンとニューキノロンは併用しちゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:相互作用/薬物動態.この記事は約1分7秒で読めます.
3,137 ビュー. カテゴリ:テオフィリンとニューキノロンの相互作用
テオドールの添付文書をみても併用禁忌となっているものは無い。
しかし、血中濃度のモニタリングを求められるテオフィリンなどのハイリスク薬では、併用注意レベルの相互作用でも、血中濃度に変動を来す要因については把握し、その及ぼす影響について考察する必要がある。
ニューキノロンにはCYP1A2を特異的に阻害するものが多く、テオフィリンの代謝を遅らせることが知られています。
シプロキサン、オゼックス、バクシダールなどは、テオフィリンのAUCを20%以上上昇させます。
フルマークでは、テオフィリンのAUCを50%以上上昇させます。
ジェニナックもテオフィリンのAUCを20%以上上昇させますが、これはCYP1A2とは関係ありません。
テオフィリンの代謝に対する影響が軽微なニューキノロンは、クラビット、ガチフロ、アベロックスなどです。
テオフィリンとニューキノロンの相互作用では、エノキサシン(フルマーク)とピペミド酸(ドルコール)はテオフィリンのAUCを50%以上上昇させ、次いでシプロフロキサシン(シプロキサン)、トスフロキサシン(オゼックス)、ノルフロキサシン(バクシダール)、パズフロキサシン、プルリフロキサシン(スオード)は20%以上上昇させるが、これら以外のキノロン系薬は影響が小さい。
この差異はキノロン系薬と1A2酵素の結合力の強弱に起因すると考えられている。
テルネリンは治療域濃度が狭いので、キノロン系薬との併用に注意が必要である。
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