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メイアクトは食後に飲まなきゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:抗菌薬/感染症.この記事は約1分51秒で読めます.
9,099 ビュー. カテゴリ:ピボキシル基と食事
メイアクト(セフジトレン ピボキシル)、オラペネム(テビペネム ピボキシル)、トミロン(セフテラム ピボキシル)、フロモックス(セフカペン ピボキシル)などに含まれるピボキシル基は、腸管からの薬剤の吸収を高めるために導入されています。
このピボキシル基は酸性条件下で分解する特徴があります。
そのため、胃内pHが低い空腹時に服用するとピボキシル基が分解され、薬剤の吸収率が低下します。実際、セフジトレンは空腹時投与に比べ食後投与ではAUCが1.3倍と有意差が認められています。
したがって、セフジトレンの服薬指導時には食後の服用を勧めることが肝要です。
帰宅後すぐに服用する場合は、お菓子などを食べてから服用したほうがよいでしょう。
しかし、小児の場合は食事に関わらず服用することが優先されますので、食事に関係なく服用してよいと指示されることは多い。
食事の影響がある抗菌薬はいくつかあり、空腹時の吸収がよい薬剤としてセフジニル、食後の吸収がよい薬剤としてトスフロキサシンなどが挙げられます。
服用する抗菌薬を十分吸収するためにも、食事と薬剤の影響も考慮してみましょう。
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