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クラリスDSとムコダインDSを混ぜちゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:抗菌薬/感染症.この記事は約2分60秒で読めます.
14,938 ビュー. カテゴリ:クラリスDSとムコダインDSで苦味
クラリスDSは原薬のクラリスロマイシンに苦味があるため、製剤には口内で溶けにくく酸性環境の胃内で速やかに溶解するような工夫が加えられています。
クラリスロマイシンをpH5以下で溶解するアクリル系高分子(胃溶性高分子)の中にワックスと一緒に封じ込めて球状のマトリックスとし、これをpH6.5以下で溶解するアクリル系高分子皮膜と甘味料を加えたアルカリ性物質で二重にコーティングしています。
水に懸濁するとアルカリ性物質が溶け出て、懸濁液のpHは約10になります。
この条件下では胃溶性高分子は溶解しないため、口内での苦味は大きく抑制されます。
ムコダインDSの水溶液は酸性であり、クラリスDSと混和後のpHも高く(pH4.6)なります。
クラリスDSとムコダインDSを同時に飲んだり混ぜて飲むと、口内でクラリスロマイシンが放出され、苦味が強く発現します。
クラリスとムコダインの飲む順番
苦味を抑えるためには、クラリスDSを服用した後にムコダインDSを服用します。
クラリスDSを服用後に水でうがいをすると、さらに苦味が軽減されます。
ムコダインDSを先に服用する場合には、水でうがいをした後クラリスDSを服用するまでに20分以上間隔を空ける必要があります。
ムコダインDSを先に服用した場合、最悪の場合細粒が舌上に残留すれば舌上のpHが低下し、後のクラリスロマイシンDSの苦みを惹起する可能性があると考えられることから、先にクラリスロマイシンDSを服用し十分な水を服用するか、うがいを行った後にムコダインDSを服用すれば苦味の発現はほぼ回避できると考えられる。
ほかにも、タミフルDSやアスピリンとの混和でも原薬の苦味が発現します。
オレンジジュースやスポーツドリンクなど酸性の液体とも相性が悪いです。
エリスロシンDSとムコダインDSの混合で苦味
エリスロシンDSは、わずかに特異な芳香があり、甘い味の製剤である。
服用時、水に懸濁して飲ませれば、苦みは強くならないが、酸性飲料(オレンジジュースやスポーツドリンクなど)に混ぜると、強い苦みが出現することが知られている。
このメカニズムとして、エリスロシンDSの懸濁した分散相粒子の苦味をマスクするためのコートが、酸性のものとの混合により、溶けてしまうためと考えられている。
一方、ムコダインDSは少し酸味があるものの、本剤自体の苦みは強くない。
しかし、本剤は、水に懸濁した際にpHが酸性となる(ムコダインDS0.5gを水5mLで懸濁したときのpHは4.2)。
このため、エリスロシンDSの苦味をマスクしているコートを溶かしてしまう。
したがって、ムコダインDSとエリスロシンDSが同時投与で処方された場合は、混ぜ合わせて調剤しない。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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4 件のコメント
クラリスとムコダインの服用順序の結論が、内容と矛盾してませんか?
どこかのコピペでしょうか?
コメントありがとうございます。
矛盾した部分削除しました。ご指摘ありがとうございます。精進いたします。
苦味を抑えるためには、ムコダインDSを服用した後にクラリスDSを服用します。
ムコダインDSを服用後に水でうがいをすると、さらに苦味が軽減されます。
クラリスDSを先に服用する場合には、水でうがいをした後ムコダインDSを服用するまでに20分以上間隔を空ける必要があります。
の部分、逆ではないでしょうか??
コメントありがとうございます。
そうですね。そのあとの文章とつながりませんね。ありがとうございます。