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ベネシッドとペニシリンの併用目的は?
公開. 投稿者:抗菌薬/感染症.この記事は約2分41秒で読めます.
2,581 ビュー. カテゴリ:ベネシッドとペニシリン
痛風に使われる尿酸排泄促進薬ベネシッドの適応症には、痛風以外にも、
「ペニシリン、パラアミノサリチル酸の血中濃度維持」というのがある。
今現在ベネシッドでこんな使い方をする医者はいないだろう。
ベネシッドの処方自体ほとんど見ることがない。
最後に一つだけ裏技を紹介します。プロベネシドは痛風の治療薬として知られていますが、ペニシリンの血中濃度を維持することが知られており、 プロベネシドを同時投与することでペニシリンの投与量が少ない場合でも多少効果があがるかもしれません。感
感染症30分基礎学習シリーズ – Ⅱ 抗菌薬の使い方
プロベネシドの痛風に対する作用機序は、尿酸排泄促進です。
痛風の原因は、尿酸の蓄積であり、尿酸の排泄を促進すれば痛風発作を起こさずに済みます。
腎臓で尿が作られた後、尿は尿細管と呼ばれる管を通って膀胱へと移動します。
この時の原尿には糖やアミノ酸など、体に必要な栄養素が含まれています。
これらの栄養まで排泄しないように、尿細管の中を尿が通っているうちに、糖やアミノ酸は血液中へと吸収されます。これを再吸収と呼びます。
そして、尿酸も同じように尿細管を通っているうちに血液中へと再吸収されます。
尿としてろ過された尿酸のうち、実際に尿中へ排泄される量は6~10%とされています。
つまり、残りの90~94%は再び体の中へと戻ってしまうのです。
この尿酸の再吸収を抑制する薬が、尿酸排泄促進薬のベネシッドです。
ペニシリンは、尿細管から血液中へと吸収される尿酸とは逆に、血液中から尿細管の中へと排泄されます。
そのため、ベネシッドはペニシリンが排泄される過程を阻害し、血中濃度を持続させる働きを持ちます。
同じ尿酸排泄促進薬のユリノームではどうだろう?
ここで重要なのは「プロベネシドは尿細管排泄を抑制し、ベンズブロマロンは尿細管排泄を抑制しない」という点である。もともとプロベネシドはペニシリンの作用増強を目的として、「ペニシリン排泄抑制薬」として開発されたものである。
プロベネシドの尿細管排泄抑制作用により、プロベネシドはペニシリンやインドメタシン、パラアミノサリチル酸などの薬物と尿細管排泄を拮抗する。
痛風・高尿酸血症と治療薬
ユリノームではダメらしい。
ベネシッドとサワシリン、アモリンなどの併用処方をみたら注意です。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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