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イベニティとフォルテオの違いは?
公開. 更新. 投稿者:骨粗鬆症.この記事は約2分17秒で読めます.
6,807 ビュー. カテゴリ:イベニティって何?
抗スクレロスチン抗体
骨粗鬆症治療薬イベニティについてアステラス製薬等から「適正使用のお願い」が出された。
アステラス・アムジェン・バイオファーマ(AABP)とアステラス製薬は7月24日、骨粗鬆症治療薬・イベニティ皮下注(一般名:ロモソズマブ(遺伝子組換え)の投与後に、重篤な脳・心血管系事象が相次いだことを受け、「適正使用のお願い」を発出し、注意喚起を行った。2019年3月の発売から3か月間で、重篤な脳・心血管疾患は11例報告された。同剤との関連が否定できない死亡のうち、心血管事象によるものが1例含まれていた。両社は、虚血性心疾患、脳血管障害の高リスク患者への投与に際し、「有益性と危険性を考慮して、慎重に判断」するよう呼びかけた。胸の痛みや突然の意識低下などがみられた場合には速やかな受診を患者に指導することも求めた。
骨粗鬆症薬・イベニティに「適正使用のお願い」 重篤な脳・心血管系事象発現 死亡例も | ニュース | ミクスOnline
骨粗鬆症治療薬の注射剤といえば、フォルテオが思い浮かびますが、これは副甲状腺ホルモン(PTH)製剤です。
骨粗鬆症治療で主に使われる薬剤には、大きく分けて
①骨吸収を抑制する薬剤…ビスホスホネート製剤(BP)、抗RANKL抗体、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)
②骨形成を促進する薬剤…副甲状腺ホルモン製剤(PTH)
③骨に不足している栄養素を補う薬剤…カルシウム製剤、活性型ビタミンD3製剤、ビタミンK2製剤
があります。
イベニティが標的とする「スクレロスチン」は骨細胞から分泌され、骨芽細胞による骨形成を抑制し、破骨細胞による骨吸収を促進する糖タンパク質です。
イベニティは、スクレロスチンに結合してその働きを阻害することで、骨形成を促進し、骨吸収を抑制します。
②骨形成促進と①骨吸収抑制という2つの作用を持つ骨粗鬆症治療薬は初めてで、この「デュアル・エフェクト」が同薬の最大の特徴です。
イベニティの適応症は「骨折の危険性の高い骨粗鬆症」と、PTH製剤のフォルテオ、テリボンと同じ適応症です。
フォルテオやテリボンは24か月までの投与期間ですが、イベニティは12か月までとなっている。
しかし、「骨折の危険性の高い骨粗鬆症」患者というのは高齢患者であり、基礎疾患としてもともと脳血管障害、心疾患を患っている患者も多く、リスキーな患者が多いことは確かだ。
どの程度因果関係があるのかはわからないが、今後の経過も見ていく必要がある。
イベニティは抗スクレロスチン抗体で、フォルテオは副甲状腺ホルモン製剤。
副甲状腺ホルモン製剤は骨形成を促進するが、抗スクレロスチン抗体であるイベニティは骨形成を促進するのとともに骨吸収を抑制するデュアルエフェクトにより効果的に働くものと思われる。
イベニティは1回に2本打つ?
イベニティの用法は、「通常、成人にはロモソズマブ(遺伝子組換え)として210mgを1ヵ月に1回、12ヵ月皮下投与する。」となっており、イベニティ皮下注105mgシリンジは1本あたり105㎎含有のため、1回で2本打つことになる。包装単位も1箱に2本入っている。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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