2024年12月18日更新.2,481記事.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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1年に1回の骨粗鬆症治療薬?

骨粗鬆症治療薬

骨粗鬆症治療薬は現在様々な種類の薬があり、1週間に1回、1か月に1回、半年に1回、さらには1年に1回の投与で良いものまで、多彩なラインナップがそろっている。

患者さんの中には、院内で骨粗鬆症の薬を使っている人も多く、「1年に1回で良い薬を使っている」「半年に1回で良い薬を使っている」などの話を聞くが、薬品名まで知らないという患者も多い。
院内で投与される骨粗鬆症の薬も把握しておきたい。

■1日に1回の薬:アクトネル錠2.5mg、ベネット錠2.5mg、フォサマック錠5、ボナロン錠5mg、ボノテオ錠1mg、リカルボン錠1mg、エビスタ錠60mg、ビビアント錠20mg、フォルテオ皮下注キット600μg
■1週間に1回の薬:アクトネル錠17.5mg、ベネット錠17.5mg、フォサマック錠35mg、ボナロン錠35mg、ボナロン経口ゼリー35mg、テリボン皮下注用56.5μg
■4週間に1回の薬:ボナロン点滴静注バッグ900μg、ボノテオ錠50mg、リカルボン錠50mg
■1か月に1回の薬:アクトネル錠75mg、ベネット錠75mg、ボンビバ錠100mg、ボンビバ静注1mgシリンジ
■6か月に1回の薬:プラリア皮下注60mgシリンジ
■1年に1回の薬:リクラスト点滴静注液5mg

ビスホスホネート系:アクトネル/ベネット、フォサマック/ボナロン、ボノテオ/リカルボン、ボンビバ、リクラスト
SERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター):エビスタ、ビビアント
抗RANKLモノクローナル抗体製剤:プラリア
副甲状腺ホルモン製剤:フォルテオ、テリボン

これで、「1年に1回の骨粗鬆症の薬を使っている」と聞いたら、薬歴に「リクラスト」
「半年に1回の骨粗鬆症の薬を使っている」と聞いたら、薬歴に「プラリア」
と書けますね。

分類医薬品名用法使用期間
副甲状腺ホルモンフォルテオ皮下注キット600μg1日1回24か月
テリボン皮下注28.2μgオートインジェクター1週2回24か月
テリボン皮下注用56.5μg1週1回24か月
抗RANKLモノクローナル抗体プラリア皮下注60mgシリンジ6カ月1回なし
抗スクレロスチン抗体イベニティ皮下注105mgシリンジ1ヵ月1回12か月
ビスホスホネート製剤リクラスト点滴静注液5mg1年1回なし

3か月に1回の骨粗鬆症治療薬?

上記に書いた通り、「1日に1回」「1週間に1回」「4週間に1回」「1か月に1回」「6か月に1回」「1年に1回」という骨粗鬆症の薬がある。
しかしある日患者から、「3か月に1回の骨粗鬆症の薬を使っている」という話を聞いた。
そのとき「?」と思ったが、よく調べると、プラリアの添付文書に以下のように書かれていた。

6ヵ月に1回の投与においても、関節の画像検査で骨びらんの進行が認められる場合には、併用する抗リウマチ薬の増量等、より適切な関節リウマチの治療への変更を検討し、本剤のベネフィットとリスクを勘案した上で、3ヵ月に1回の投与を考慮すること。

3か月に1回という用法もありました。

これで、「3か月に1回の骨粗鬆症の薬を使っている」と聞いたら、薬歴に「プラリア」と書けますね。

薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。

1 件のコメント

  • 匿名 のコメント
         

    一週間前にボンビバ錠を服用したら胸や背中が激痛3日間痛み動くのも大変でした。

コメント


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yakuzaic
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