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痛風予防にクエン酸?
公開. 更新. 投稿者:痛風/高尿酸血症.この記事は約2分6秒で読めます.
2,678 ビュー. カテゴリ:尿酸とクエン酸
痛風でよく処方されるウラリット。
成分はクエン酸カリウム・クエン酸ナトリウムです。
つまりクエン酸です。
疲れをとると言われることもある、あのクエン酸。
クエン酸サイクルのクエン酸。
健康な人の尿のpHは、平均すると6.0前後ですが、高尿酸血症・痛風の患者さんの多くは、尿が酸性に傾いており、pHが6.0未満の尿を酸性尿となっています。
尿酸はもともと溶けにくい性質ですが、酸性の尿ではさらに溶けにくくなるため、結晶化したり、尿酸が排泄されにくくなったりします。
患者さんの中には、酸性尿を改善するのに、酸を摂るのか?と不思議に思う人もいます。
クエン酸は酸性ですが、アルカリ性食品で尿をアルカリ化する働きがあります。
適切な尿のpH
高尿酸血症に適切な尿のpHは6.2~6.8です。
尿中の尿酸の溶解度は、pH5では15mg/dL、pH7では200mg/dLです。
しかし、pHが7以上になるとリン酸マグネシウム・アンモニアやリン酸カルシウムなどが析出しやすくなり、結石のリスクが高くなるので、6.2~6.8が適当とされているわけです。
試験紙を用いて起床時に尿pHを自己測定することが推奨されます。
尿酸の溶解度を上げる方法
尿中の尿酸の溶解度を上げるためには、十分な尿量が必要であり、1日尿量が2L以上となるような水分摂取が必要となる。
特に夜間は、尿が濃縮される傾向にあり、夕方から夜間にかけての十分な水分摂取が勧められている。
尿のpHは摂取する食物により大きく影響されるため、尿の弱アルカリ化については、まず食事に対する注意がはらわれる。
ガイドラインでは、尿をアルカリ化する食品(海藻類、干しシイタケ、大豆、ホウレンソウなど)と、尿を酸性化する食品(卵、魚、サバ、カツオなど)が紹介されており、酸性化する食品の摂取を控え、アルカリ化する食品を積極的に摂取することが勧められている。
ただし、アルカリ化する食品の中には、干しシイタケのように高プリン食とされる食品や、シュウ酸を多量に含みシュウ酸カルシウム結石に対する注意が必要となるホウレンソウなどが含まれるため、尿のpH以外の影響についても注意して対応する必要がある(なお、シュウ酸カルシウム結石を防ぐためには、カルシウムを同時に摂取し、腸管内でシュウ酸カルシウムを形成させて、シュウ酸の体内への吸収を防ぐことが勧められている)。
尿酸値の測定
尿のpHは食事などにより大きく影響され、また夜間は特に酸性化しやすいといわれることから、測定は早朝第1尿で行われる。
また、日内変動、食事による影響などを知るために食前や食後3時間後などの測定も行われる。
まその結果、食事療法によっても尿のpHが6.0未満の状態が持続している例には、さらに尿アルカリ化薬の使用が行われる。
尿のpH5.5未満が続く場合や尿路結石の既往がある場合は絶対的な適応となる。
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