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痛風患者は水をたくさん飲むべき?
公開. 更新. 投稿者:痛風/高尿酸血症.この記事は約3分21秒で読めます.
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ザイロリックの添付文書の使用上の注意には、
「使用中は摂水量を多くし、1日の尿量を2L以上とすることが望ましい。」
と記載されている。
痛風患者には水をたくさん飲むように指導する。
尿路結石を予防するための水分摂取、尿のpH管理は、日々の食生活に直接関係する問題であり、来局するたびに繰り返し確認することが望ましいでしょう。
1日の尿量を2Lとする水分摂取の場合、成人の通常の尿量は1.2L程度とされていますから、普段の約2倍の水分量を摂取することが必要となります。
通常より1Lぐらい多めに、あるいはコップ3~4杯ぐらい余分になどと説明されることが多いようです。
夜間睡眠中は水分摂取がなく、発汗などにより脱水傾向になりやすいので、就寝前に十分な水分を摂取することが勧められますが、夜間頻尿などで摂取が控えられている場合もあり、それぞれの患者の状況を確認し対応することが大切です。
同様に、発汗量の多くなる夏は、さらに多めに水分が必要となることを確認するなど、環境の変化に応じたアドバイスも必要です。
尿のpH管理については、尿をアルカリ化させる必要性を再度説明し、適切な食品の摂取を勧めますが、尿のpHが6未満の状態が続いているような場合は、患者自身で毎日尿のpHを測定し、食事などに注意を払う自己管理が勧められます。
尿のpHは食事による影響を受けるので、測定は早朝第1尿だけでなく、毎食前に行って記録し、食事や運動などの関連を検討します。
ただし、腎不全、心不全などで水分の摂取量を制限するように言われている方は、このように水分摂取することはやめて医師の指示に従ってください。
ザイロリックの薬情の指導欄に、水分を積極的に摂る旨が記載されていて、それに従った心不全患者が病状悪化したという話もあるので、患者の病状にあわせた指導が必要です。
心・腎・肝疾患と浮腫
高尿酸血症・痛風患者においては、浮腫を惹起する可能性がある場合、あるいは浮腫となっている疾患を有する場合には、水分摂取には十分に注意する必要がある。心疾患、腎疾患、肝疾患などが該当する。
心機能障害あるいは心不全の診断においては、浮腫は重要な身体所見といわれている。
心機能障害疾患としては、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)、心筋症(拡張型、肥大型など)、弁膜症、先天性心疾患、不整脈などがある。
また、高血圧症、内分泌疾患、代謝性疾患(糖尿病など)、神経疾患や膠原病などの全身性疾患により二次性に心機能障害を来すことがある。
急性腎炎症候群においては、初期の乏尿期には高血圧、血尿、蛋白尿を認め、顔に目立った浮腫が出現する。
慢性腎臓病においては、たとえばネフローゼ症候群で浮腫は特徴的な所見である。
また血液透析を行っている場合も、1日の水分摂取量が制限されている。
他に、肝機能障害、内分泌異常(原発性アルドステロン症、クッシング症候群、レニン産生腫瘍、腎血管性高血圧など)において浮腫を認める場合がある。
さらに、心・肝・腎機能は正常であって原因が不明の突発性浮腫も知られている。閉経前の女性に認めることが多い。
また、局所性浮腫(リンパ循環障害、静脈循環障害、炎症・アレルギー性、外傷、血管神経性など)、薬剤性浮腫(降圧薬、血管拡張薬、NSAIDs、抗リウマチ薬、抗アレルギー薬、ホルモン製剤、チアゾリジン系薬剤、化学療法剤、抗精神病薬、抗うつ薬、抗HIV薬、造影剤、利尿薬、Na含有量の多い抗生物質)などが知られている。
高尿酸血症・痛風患者においては、酸性尿(pH6未満)の頻度が高く、尿路結石が高い確率で合併する。
尿路結石の予防・治療として、食事療法および尿アルカリ化薬(ウラリット)により尿のpHを6~7に是正し、尿酸の尿中溶解度を上昇させ、尿中溶解量を増加させるため1日2L以上の尿量を保つように飲水指導を行うとなっているが、心腎肝疾患患者には積極的な飲水指導を控えるなど十分な注意が必要です。
水飲め裁判?
痛風患者に水を飲むように指導することも必要ですが、患者の病態を見ずにただ水を勧めることは避けたほうがいい。
大御所司会者・みのもんた(70)が日本テレビ系の名物情報番組「午後は○○おもいッきりテレビ」、後継の「おもいッきりイイ!!テレビ」で「水を飲もう」と勧め、それを習慣化した千葉県の主婦Aさん(87)がうっ血性心不全などを発病したとして巨額賠償を求めた“水飲め裁判”が異例の事態になっている。
みのもんた番組の「水飲め裁判」 原告が証拠映像を一般公募 – ライブドアニュース
みのもんたほどの影響力は無いかも知れませんが、薬剤師の言ったことを守って病状が悪化した、とクレームを受ける可能性もあるかも。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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