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フェブリクはザイロリックより危険?
公開. 更新. 投稿者:痛風/高尿酸血症.この記事は約2分57秒で読めます.
2,829 ビュー. カテゴリ:CARES試験
フェブリクの添付文書が改訂され以下の文言が追記された。
心血管疾患を有する痛風患者を対象とした海外臨床試験において、アロプリノール群に比較してフェブキソスタット群で心血管死の発現割合が高かったとの報告がある。本剤を投与する場合には心血管疾患の増悪や新たな発現に注意すること。
この記載のもとになったのが、2018年秋にNew England Journal of Medicine誌上で発表されたフェブキソスタットの心血管安全性試験(CARES)によるもの。
海外で実施された心血管疾患を有する痛風患者を対象とした二重盲検非劣性試験において、主要評価項目(心血管死、非致死性心筋梗塞、非致死性脳卒中、不安定狭心症に対する緊急血行再建術の複合エンドポイント)についてはアロプリノール群に対しフェブキソスタット群で非劣性が示されたものの、副次評価項目のうち心血管死の発現割合はフェブキソスタット群及びアロプリノール群でそれぞれ4.3%(134/3,098例)、3.2%(100/3,092例)でありフェブキソスタット群で高かった(ハザード比[95%信頼区間]:1.34[1.03, 1.73])。心血管死の中では両群ともに心突然死が最も多かった(フェブキソスタット群2.7%(83/3,098例)、アロプリノール群1.8%(56/3,092例))。また、全死亡の発現割合についても、フェブキソスタット群及びアロプリノール群でそれぞれ7.8%(243/3,098例)、6.4%(199/3,092例)でありフェブキソスタット群で高かった(ハザード比[95%信頼区間]:1.22[1.01, 1.47])。
フェブリク(フェブキソスタット)のほうがザイロリック(アロプリノール)よりも死亡率が高いという。
添付文書上で、このような、特定の薬を指して「他の薬よりもリスクが高いよ」とあからさまに記載されているものを見た記憶がない。
フェブリクじゃなくてアロプリノール使った方がいいよ、と添付文書上で言っているわけだ。
2019年2月に米食品医薬品局(FDA)がフェブリクの添付文書に心血管関連死に関する黒枠警告を追加し、アロプリノール(ザイロリック)が無効、または同薬への忍容性が低い患者への代替薬として位置付けるよう勧告しました。
この流れを受けて、添付文書にも記載することになったわけです。
ただ、私の実感としてはフェブリクの処方量が減っている感じは全くなく、アロプリノールへ処方変更された患者も見ていないので、日本における影響は少ないのだろう。
薬剤師としては、不整脈が出ていないか注意を払い、気になる症状があれば医師に伝えるよう助言するしかないかな。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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