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尿路結石にザイロリック?
公開. 更新. 投稿者:痛風/高尿酸血症.この記事は約2分14秒で読めます.
3,420 ビュー. カテゴリ:尿路結石にザイロリック
ザイロリック(アロプリノール)は尿酸生成阻害薬です。
ザイロリックの使用は高尿酸血症の尿酸産生過剰型(肝臓で尿酸が過剰に産生されるタイプ)に限定されているわけではなく、特に尿路結石を取り扱うことが多い泌尿器科領域では、結石を防止する目的で使用されることがあります。
高尿酸血症の患者では、尿路結石を合併することが多く、特に尿酸産生過剰型、血清尿酸値が高い場合などでは十分な注意が必要となります。
尿路結石の予防には、十分な水分摂取と、尿のpH管理が不可欠で、まず1日の尿量が2L以上となるような水分摂取が必要となります。
また、尿酸の溶解濃度は、尿のpHによって大きく変化し、pH5では15mg/dL、pH7では200mg/dLとなります1)。
生理的な尿のpHは弱酸性ですが、尿中の尿酸析出を防ぐためには、尿のpHを6~7に維持する必要があり、早朝第1尿のpHを測定し、pH6.0未満が続く場合は、尿アルカリ化薬の使用が考慮されます。
尿のpH管理に当たっては、食事や併用薬の尿pHへの影響に対して注意が必要となります。
尿のpHに影響を与える薬剤としては、尿アルカリ化薬として使用されるクエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム配合薬のほか、炭酸水素ナトリウムなどがあります。
一方、酸性化させる薬剤としては、チアジド系利尿薬、ループ利尿薬などが知られています。
食品では、海草や大豆、野菜などが尿をアルカリ化し、肉類や卵などは酸性化させることが知られています。
これらの摂取状況を確認し、特に尿を酸性化させる食品の過剰摂取とならないように注意を促すことも大切です。
なお、尿路結石の成分は多彩で、必ずしも尿酸によるものばかりとは限りません。
ザイロリック服用中の場合は、尿中に排泄されるオキシプリノールやキサンチンオキシダーゼ阻害により増加した尿酸前駆体のヒポキサンチン、キサンチンなどが結石の原因となることもあります。
低尿酸血症?
高尿酸血症はわかりますが、低尿酸血症という病気もあるらしい。
適応症ではないが、尿酸排泄亢進による低尿酸血症の治療にも用いられることがある。尿酸排泄亢進により尿酸尿路結石を来すことがあるためである。
アロプリノール – Wikipedia
低尿酸血症、初めて聞きました。
低尿酸血症自体は無症状で、予後も良好であり治療の対象とならないらしい。
腎性低尿酸血症では、尿細管での再吸収がうまくいかず、尿に尿酸が過剰に排泄されることで血中の尿酸値が低くなってしまいます。
尿路結石の予防という観点からは、尿酸排泄促進薬では悪化してしまうので、尿酸生成阻害薬のザイロリックやフェブリクが使われる。
参考文献
1)Klinenberg JR, Goldfinger SE, Seegmiller JE : The effectiveness of the xanthine oxidase inhibitor allopurinol in the treatment of gout. Ann Intern Med 62 :639-647,1965
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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