カチリは水疱瘡に禁忌？

カチリ＝フェノール亜鉛華リニメント

水疱瘡のかゆみによく使う塗り薬にカチリという薬があります。

正式にはフェノール亜鉛華リニメントという薬ですが、carbolic acid zinc liniment（カルボリックアシッド　チンク　リニメント）でカチリです。carbolic acid じゃなくてCarbolカルボール？フェノールのことみたいですが、どっちでもいいか。

カチリは水疱瘡に禁忌

このカチリを塗ってはいけない禁忌には、びらん、潰瘍、かさぶた、皮膚損傷部などがあります。

水疱瘡はかさぶたになったり、かきむしってびらんになることが多いです。

そのため、カチリを水疱瘡に使わないという医師もいます。

カチリの効能は、

防腐、消毒、鎮痒作用のある“フェノール”
患部を保護し炎症をやわらげる“酸化亜鉛”

によるもの。

かゆみどめなら、抗ヒスタミン薬のレスタミンクリームとかのほうが良さそう。

カチリのほうが痒みに効く、という話も聞くけど、だったら他の皮膚病に使われても良さそうな。蕁麻疹とか。

ただ、カチリを塗ってると、この子は水疱瘡なんだな、という目印にはなります。

フェノールは毒？

多くの薬は毒にも薬にもなりますが、フェノールも例外では無いということ。

発がん性も指摘されている。

カチリに含まれているフェノールの濃度での毒性は心配する必要は無いのでしょうけど、他に使える薬があるのなら、あえてカチリを処方する必要も無いかと。

カチリの塗り方

カチリが処方されるとき、１０ｇの容器で処方されることが多い。

体中に発疹が出来た時に、一面に塗り広げてしまうと、あっという間に無くなってしまう。

もっとたくさんもらえないか、と催促されることも。

発疹が出来た部位に、綿棒かなんかでちょこんと塗るだけでいい。

そもそも暗示効果レベルだと思うし。