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ジンタスとノベルジンの違い
公開. 投稿者:栄養/口腔ケア.この記事は約1分15秒で読めます.
1,146 ビュー. カテゴリ:低亜鉛血症治療剤ジンタス
低亜鉛血症治療剤「ジンタス」という薬が2024年1月26日に製造販売承認を取得してた。
亜鉛製剤ということで、ノベルジンと何が違うのか?
ジンタスの成分は、ヒスチジン亜鉛水和物。
ノベルジンの成分は、酢酸亜鉛水和物。
ジンタスの用法は1日1回。ノベルジンはウィルソン病にも適応があるが、低亜鉛血症には主に1日2回で、1日1~3回で投与できる。
メーカーとしては、
当社は、低亜鉛血症治療剤『ノベルジン錠 25 ㎎/50 ㎎/顆粒 5%』をすでに販売しており、本剤はノベルジン錠との比較試験成績をもとに製造販売承認を取得しました。本剤は 1 日 1 回の服用で亜鉛補充ができ、アドヒアランスの向上が期待できます。
1日1回というのがアピールポイントらしい。
ノベルジン錠25㎎が直径6.5㎜、50㎎が直径8.5㎜。
ジンタス錠25㎜が直径9.0㎜、50㎎が直径17.0㎜・短径7.0㎜とノベルジンよりも大きめで飲みにくそう。
ノベルジンの薬価は、2024年4月現在25㎎錠が201.1円、50㎎錠が321.6円とバカ高い。ジェネリックも発売されているので、かなりシェアは奪われた。AGも発売したけど。
いまだ胃薬のプロマックを亜鉛補給として処方するケースも少なくない。なんならサプリメントで飲ませた方が安上がりだろう。
ジンタスにはウィルソン病の適応が無い分、ノベルジンよりは薬価は下がると思われる。
ノベルジンよりも薬価的に処方しやすく、1日1回の服用で済みますよ、という点でアピールしてノベルジンのシェアをジンタスに移行して売り上げを伸ばしたいのだろう。
薬価次第だろうけど、ノベルジンのままで良いんじゃね。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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