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パキシルの1日上限量は40mg?
公開. 更新. 投稿者:うつ病.この記事は約1分41秒で読めます.
2,234 ビュー. カテゴリ:パキシルの1日上限量
私の勤務先では精神科や心療内科の処方をあまり受け付けないが、パキシルの処方で20㎎錠はあまり見たことがなく、10㎎が多い。
そのため、1日量で40㎎というのもあまり見かけないが、パキシルには1日の上限量が病名別にあり、注意する必要がある。
以下がパキシルの適応症別の用法用量。
適応症 | 用法用量 |
---|---|
うつ病・うつ状態 | 通常、成人には1日1回夕食後、パロキセチンとして20~40mgを経口投与する。投与は1回10~20mgより開始し、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量する。なお、症状により1日40mgを超えない範囲で適宜増減する。 |
パニック障害 | 通常、成人には1日1回夕食後、パロキセチンとして30mgを経口投与する。投与は1回10mgより開始し、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量する。なお、症状により1日30mgを超えない範囲で適宜増減する。 |
強迫性障害 | 通常、成人には1日1回夕食後、パロキセチンとして40mgを経口投与する。投与は1回20mgより開始し、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量する。なお、症状により1日50mgを超えない範囲で適宜増減する。 |
社会不安障害 | 通常、成人には1日1回夕食後、パロキセチンとして20mgを経口投与する。投与は1回10mgより開始し、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量する。なお、症状により1日40mgを超えない範囲で適宜増減する。 |
外傷後ストレス障害 | 通常、成人には1日1回夕食後、パロキセチンとして20mgを経口投与する。投与は1回10~20mgより開始し、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量する。なお、症状により1日40mgを超えない範囲で適宜増減する。 |
パキシル1日40㎎の場合、パニック障害ではないかという確認が必要になる。
パキシル1日50㎎の場合、強迫性障害であるという確認が必要になる。
しかし、内科的な病名ですら確認するのに一苦労なのに、このような精神系の病名を聴取するのは至難の業である。
1日60㎎を超えていたら、疑義照会は必須である。
しかし、1日1回夕食後という用法はしょっちゅう破られているけどね。
処方例
パキシル錠20mg 1錠
1日1回夕食後 30日分
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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