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パキシルCR錠とパキシル錠の違いは?
公開. 更新. 投稿者:うつ病.この記事は約1分14秒で読めます.
5,285 ビュー. カテゴリ:パキシルCR錠
パキシル錠とパキシルCR錠って何が違うの?
パキシルには、普通錠のパキシル錠と徐放性製剤のパキシルCR錠があります。
パキシルCR錠は、薬物放出を持続的に緩徐に制御する新しい製剤技術を用いて血中薬物動態を緩やかにしたコントロールドリリース(Controlled Release、放出制御)製剤です。
1日1回で効きます。
パキシル錠と比べて、単回投与時の血中濃度の上昇が緩やかで、反復投与時の血中濃度の変動が小さくなることから、有害事象発現リスクの低下が期待されるという。
パキシル錠が白い錠剤であるのに対し、パキシルCR錠は、上下で色の異なる二層構造となっている。
上層の浸食性バリアー層は、薬物層の表面積を減らすことで、パロキセチンの溶出を制御する役割を果たす。下層の親水性マトリックス薬物層は、有効成分を含む徐放層で、表層からパロキセチンが緩やかに溶出する。
さらに、パキシルCR錠は、全体が腸溶性フィルムでコーティングされており、胃で溶解せず、腸で溶けるようになっている。
このように、パキシルCR錠は胃を通過後緩やかに溶出し、速放錠と比較して5HT3受容体への急激な刺激が減少することで、悪心・嘔吐の副作用が軽減すると考えられている。
パキシル錠の適応症が、「うつ病・うつ状態、パニック障害、強迫性障害、社会不安障害、外傷後ストレス障害」と多岐にわたるのに対し、パキシルCR錠の適応症はまだ「うつ病・うつ状態」のみである。
そのため、剤形変更時には適応症の確認が必要となる。
パキシルCR錠とパキシル錠の相当用量
パキシルCR錠12.5mg=パキシル錠10mg
パキシルCR錠25mg=パキシル錠20mg
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