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妊婦はローストビーフを食べちゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:下痢/潰瘍性大腸炎.この記事は約3分60秒で読めます.
2,961 ビュー. カテゴリ:妊婦と生肉
「妊婦はローストビーフを食べちゃダメ」という話がある。佐々木希が炎上させた件です。
ローストビーフは生肉なので、生肉に付着しているトキソプラズマという菌に妊婦が感染すると早産などのリスクが高まるのでダメという話。
トキソプラズマは胎盤も通過してしまうため、妊娠中の胎児に感染するリスクもあるという。
ただ、基本的にトキソプラズマは生肉の表面についている菌で、ローストビーフはトキソプラズマを死滅させるために表面を焼いた肉料理であるため、妊娠中に食べたとしても問題ないとされています。
しかし、数年前のユッケ問題もあり、十分に火を通していない、衛生管理が不十分な店というのも考えられるので、余計なリスクは回避したい。
肉は十分焼いて食べましょう。
先天性トキソプラズマ予防にスピラマイシン?
スピラマイシンといえば、アセチルスピラマイシン錠ですが、「スピラマイシン錠150万単位「サノフィ」」という薬が新しく承認されたという。
トキソプラズマ症は、寄生性原生生物(原虫)のトキソプラズマにより引き起こされる感染症である。
ヒトからヒトへ感染することはなく、加熱処理の不十分な肉(生ハム、馬刺し、レバ刺し、レアステーキなど)や庭仕事で触った土、飼いネコの世話などを通して経口感染する。
最近では、佐々木希が妊娠中にローストビーフを食べたことで話題にもなった。
妊婦がトキソプラズマに初感染した場合、トキソプラズマが胎盤を介して胎児に感染し、先天性トキソプラズマ症を発症する可能性がある。
感染すると、胎児は流死産、水頭症、脳内石灰化などが起こることがある。
しかし、日本ではトキソプラズマ症に関する適応で承認されている薬剤はなく、適応外で同剤の誘導体であるスピラマイシン酢酸エステル(アセチルスピラマイシン錠)が用いられている。海外では、スピラマイシンが広く使用されている。
アセチルスピラマイシンが適応外で用いられているのであれば、アセチルスピラマイシン錠に適応追加したほうが良さそうな気もするのだが。
実際に国内での使用実績もあり、薬物動態学的な特性から、アセチルスピラマイシンの方が効果的であることが示唆されてもいる。
アセチルスピラマイシンは、スピラマイシンの70%の投与量で同等の血中濃度が得られることが知られている(血漿中濃度のAUCはアセチルスピラマイシンが 1,189μg・min/mL、スピラマイシンが 833μg・min/mL)。
妊婦に使用する薬、ということもあって、色々ハードルがあるんだろうな。
生で食べてはいけない肉
豚肉を生で食べると、豚自体が保有している豚ヘルペスウィルスやトキソプラズマ、E型肝炎などの感染症にかかる恐れがあります。
更に、流通段階においては、カンピロバクター、リステリアほかの食中毒原因菌汚染の可能性があります。
なぜ「豚肉は生で食べてはいけない」といわれているのか?
現在はほとんど見られませんが、かつては、トキソプラズマという原虫に感染している豚が多く見られました。
トキソプラズマは、妊娠中の女性が感染すると、胎児の健康状態に悪影響を与えたり、悪くすると流産に至る場合もあります。
そのためとくにダメな印象を与えたのだと思いますが、そもそも保健所は牛肉や鶏肉も含め、すべての家畜の生食を避けるよう呼びかけています。
カンピロバクター食中毒
カンピロバクター食中毒の主な症状は下痢や腹痛、発熱。潜伏期間は2~7日。
最近の研究では筋肉を動かす運動神経の障害のため、急に手や足に力が入らなくなる「ギラン・バレー症候群」を引き起こす可能性があることも明らかになっている。
全国的にはカンピロバクターによる食中毒が最も多い。
カンピロバクターは健康な状態でもあらゆる家畜が保菌しており、現在の食肉処理技術でこれらの菌を100%除去するのは難しい。
調理の際の注意点として
(1)食肉に触れたまな板、包丁、ふきんは使用後、よく洗い、熱湯や台所用漂白剤で消毒する
(2)焼き肉などの時は生肉を取り扱う専用の菜ばしやトングを用意し、食事に使うはしと区別する
(3)まな板、包丁はできるだけ食肉専用の物を使う
(4)食肉を取り扱った後はよく手を洗う
などを呼び掛けている。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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