記事
コレチメントとゼンタコートの違い
公開. 更新. 投稿者:下痢/潰瘍性大腸炎.この記事は約1分26秒で読めます.
3,256 ビュー. カテゴリ:ブデソニド
コレチメントもゼンタコートもブデゾニド?
コレチメント錠という潰瘍性大腸炎の薬が2023年9月1日に発売された。
成分はブデソニド。気管支喘息に使われるパルミコートや、クローン病に使われるゼンタコート、コレチメント同様潰瘍性大腸炎に使われるレクタブルなども同じブデソニド製剤である。
コレチメント錠は9㎎の規格で、ゼンタコートカプセルは3㎎の規格ではあるが、どちらも1日9㎎の使用量である。
これまたジェネリックが発売された際にはわかりづらいブデソニドCOとかブデソニドZEとかに分けられるのだろうか。とりあえず先の心配は置いておこう。
コレチメントの適応症は「活動期潰瘍性大腸炎(重症を除く)」、ゼンタコートの適応症は「軽症から中等症の活動期クローン病」、レクタブル注腸フォームの適応症は「潰瘍性大腸炎(重症を除く)」となっている。レクタブルに活動期の記載はないが、基本的にはステロイドは長期漫然と使う薬ではないので、寛解導入のために活動期に用いる。
炎症性腸疾患の薬は、大腸のほうで働かないとならないため、薬剤の放出制御システムが重要である。
クローン病は消化管の全てで働かせるため、徐々に放出される形でよいが、潰瘍性大腸炎の場合は直腸結腸あたりの奥の方で働かせないとならないため、そこまで放出させないシステムが好ましい。
そういう薬はゴーストピルが出てくる。
コレチメントも「便中に錠剤が認められることがある。」とあり、ゴーストピルが出てくることを伝える。
コレチメント錠は、MMXテクノロジーにより、有効成分のブデソニドが、潰瘍性大腸炎の標的部位である大腸に送達され、持続的に放出されるよう設計されている。
もちろん粉砕不可である。
直腸に薬を届かせるには、肛門から入れるのが確実なので、そういう意味ではレクタブル注腸フォームが優れている。ただし、注腸フォームは人前でできないので、服薬の簡便さから言えば飲み薬のほうが良い。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。