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体に良い食べ物
公開. 投稿者:健康食品/OTC.この記事は約2分58秒で読めます.
1,735 ビュー. カテゴリ:ファイトケミカル
ファイトケミカルは植物成分に含まれる物質で、食物繊維と同様に、今まで栄養素として考えられていなかった「色素」「香り」「苦味」等の植物化学成分のことをいいます。
ファイトケミカルとは、一般的な意味では、通常の身体機能の維持には必要とされませんが、病気を予防したり、健康を維持したりするのに大切と考えられています。
例えば、フラボノイドは植物に広く含まれる色素成分の総称であり、モノテルペンは揮発性・芳香性があり植物精油の構成成分です。
ファイトケミカルは炭水化物、蛋白質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維に次いで、第7の栄養素として注目されています。
体の自然治癒力を高めるためには、食事などによる栄養素とファイトケミカルの組み合わせが大切と言えます。
また、野菜や果物にもリコピン(トマト)、スルフォラファン(ブロッコリー)、アントシアニン(ブルーベリー・カシス)などのファイトケミカルが含まれています。
分類 | 名称 | 含まれる植物 | 機能・効果 | |
---|---|---|---|---|
ポリフェノール | フラボノイド(色素) | アントシアニン | ブドウ・黒米・ブルーベリー | 抗酸化作用 |
イソフラボン | 大豆など | 更年期障害改善・骨粗鬆症予防 | ||
フェニルプロパノイド | セサミノール | ゴマなど | 抗酸化作用・動脈硬化予防 | |
シゲトン類 | クルクミン | ウコンなど | 抗酸化作用・抗炎症作用・肝機能改善 | |
有機硫黄化合物 | イソチオシアネート類 | スルフォラファン | ブロッコリースプラウトなど | 抗酸化作用・解毒作用・がん予防 |
システインスルホキシド類 | メチルシステインスルホキシド | ニンニクなど | 解毒作用・免疫力向上 | |
スルフィン類 | アリシン | ニンニクなど | 抗酸化作用・動脈硬化予防 | |
テルペノイド | 非栄養系カロテノイド類(色素) | ルテイン | ホウレンソウなど | 抗酸化作用 |
リコペン | トマト・スイカなど | 抗酸化作用 | ||
モノテルペン(香気成分) | リモネン | 柑橘類 | 抗酸化作用・抗アレルギー作用 | |
ステロイド | フィトステロール | 植物油 | コレステロール減少 | |
糖関連化合物 | 多糖 | β-グルカン | キノコ類 | 免疫力向上 |
配糖体 | サポニン | 豆類・穀物・ハーブ | ||
長鎖アルキルフェノール誘導体(辛味成分) | カプサイシン | トウガラシ類 | 体熱生産作用 | |
ギンゲロール | ショウガ | 体熱生産作用 |
緑黄色野菜が身体に良いのは知られていますが、色鮮やかな食品には、体に良い成分、ファイトケミカルが含まれているためとのこと。
フィトケミカルの多くは果物や野菜の色素や辛味成分であり、抗酸化剤としても用いられ、体内では抗酸化物質として作用する。
例えばルテインはトウモロコシの黄色、リコピンはトマトの赤、カロテンはニンジンのオレンジ色、アントシアニンはブルーベリーの青のもとである。色素や抗酸化剤としての機能は共役した炭素−炭素二重結合によるものである。
天然色素
ファイトケミカルのうち、色素成分を挙げると、以下のようなものがある。
ルテインはトウモロコシの黄色
リコピンはトマトの赤
カロテンはニンジンのオレンジ色
アントシアニンはブルーベリーの青
イソフラボンは大豆の黄色
アスタキサンチンはエビ・カニの赤色
クルクミンはウコンの黄色
色鮮やかな食品を食べると体に良い。
ただ、色鮮やかなキノコは体に悪そう。
ゴマは体に良い
ゴマは、抗酸化物質の「セサミン」、不飽和脂肪酸の「リノール酸」「オレイン酸」、ミネラル分の「鉄」「カルシウム」などを多く含む、健康効果の高い食品です。
例えば、不飽和脂肪酸は悪玉コレステロール(LDLコレステロール)の値を下げ、鉄分は貧血予防に、カルシウムは骨を強くしてくれる。
ゴマの健康成分の中でも最近、特に注目を集めているのが、体内で強い抗酸化力を発揮するセサミンです。セサミンは、悪玉コレステロールを低下させて動脈硬化を防いだり、アルコールの代謝を促進したり、肝臓を保護するといった効能があると報告されている。さらにセサミンは、ヒトの血圧を下げる効果があるという研究結果も報告されている。
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