2024年12月18日更新.2,481記事.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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ゲル化点眼液?

オフロキサシンゲル化点眼液0.3%「わかもと」

ジェネリックオリジナルの剤形を出すのは止めてほしいと思う今日この頃。

【般】オフロキサシンゲル化点眼液0.3%

という一般名処方。
【般】オフロキサシン点眼液0.3%
ではなく、ゲル化点眼液。

一般名コードも異なるので、勝手に変更調剤はダメ。
オフロキサシンゲル化点眼液0.3%という商品は、オフロキサシンゲル化点眼液0.3%「わかもと」しかない。
つまりこの商品指定ということになる。
疑義照会したら、「タリビッド点眼液0.3%のジェネリックならなんでもいい」だって。汁

ゲル化点眼液の添加物は、
「メチルセルロース、マクロゴール4000、クエン酸ナトリウム水和物、pH調節剤を含有する。」
マクロゴールとか入っている。
製剤的にはリズモンTGと似ているような感じ。

リズモンTGの添加物は、
「メチルセルロース、マクロゴール4000、クエン酸ナトリウム水和物、ベンザルコニウム塩化物、pH調節剤を含有する。」

しかし、ゲル化して持続性だから用法がタリビッド点眼液と異なるわけではなく、「1日3回」の用法はタリビッド点眼液と同じ。
タリビッド点眼液0.3%とオフロキサシンゲル化点眼液0.3%は添付文書上違いがある。

タリビッド点眼液は、使用間隔については特に記載はないが、オフロキサシンゲル化点眼液は、
「他の点眼剤を併用する場合には、本剤投与前に少なくとも10分間の間隔をあけて投与すること。」
「併用の場合にあたっては、本剤を最後に点眼するよう指導すること。やむを得ず本剤を使用した後、他の点眼剤を使用する場合には、十分な間隔をあけるよう指導すること。」
とゲル化するため、最後に点眼することと、10分の点眼間隔が指示されている。
他の点眼液→10分あけて、ゲル化点眼液
ゲル化点眼液→十分な時間をあけて、ゲル化点眼液
十分な間隔ってどのくらいだろうね。少なくとも10分は必要だろうけど。

また、ゲル化特有のベタつき感、室温でゲル化しないように「10℃以下保存」と、保管方法にも注意が必要。
「点眼直後に製剤の特徴として点眼液が熱によりゲル化するため、べたつき等があるので、患者に十分説明すること。」
「本剤は熱応答ゲル製剤のため、室温中に放置するとゲル化することがあるので、本剤がゲル化した場合は冷蔵庫等で冷却してから点眼すること。」

薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。

1 件のコメント

  • Pie のコメント
         

    眼科の門前にいますが、そこのDr.の場合、オフロキサシンゲル点は、特に眼が痛いという患者さんに選択しているようです。
    ムコスタ点眼が発売されてからは、減りましたが。
    でもDr.の在庫要請でもなければ、おいてなさそうですよね。

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