モビコールはしょっぱい？

モビコールってしょっぱいらしいけど、不味いの？

モビコール配合内用剤の味

モビコール配合内用剤の飲み方について、添付文書上の用法は、

本剤は、水で溶解して経口投与する。

とだけ、書かれている。

1包（6.8523g）と多いので、そのまま口に入れたら大変なことになる。水に溶かすことがまず大事である。

そして、モビコールの成分は、

マクロゴール4000　6.5625g
塩化ナトリウム　0.1754g
炭酸水素ナトリウム　0.0893g
塩化カリウム　0.0251g

となっており、「塩化ナトリウム」つまり塩、や、減塩食品に使われる「塩化カリウム」、また、「炭酸水素ナトリウム」も塩味がするので、モビコールはかなりしょっぱい味がするらしい。

モビコールの製造販売元のEAファーマのウェブサイトに「モビコール配合内用剤飲み合わせ表」というのがあり、様々な飲料水との相性が記載されているので参考にするとよい。

リンゴジュースやスポーツドリンクが一番飲ませやすいようだ。

様々な飲料水で試しても飲めず、結局酸化マグネシウムに変更したという子供もいるようです。

「飲ませやすい飲料に混ぜて飲ませてください」と説明しなければ、ほぼ離脱してしまいそうなので、必ず説明するよう注意する。

塩分制限患者にモビコールは禁忌？

塩化ナトリウムが配合されているので、高血圧患者や塩分制限が行われている患者への投与には注意が必要かと思われるが、添付文書にはそれらの患者への注意は記載されていない。

その理由として、モビコール中の塩化ナトリウムなどの電解質が体内に吸収されないからだという。

通常、便秘解消を目的に経口摂取の水分量を増やしても、余分な水分は小腸で吸収されるため、大腸へ移行する水分は増加しないとされている。
モビコールの有効成分である高分子量化合物のマクロゴール4000は、服用時の水分を保持して腸管内へ届けることができる。その結果、便中の水分量が増加し大腸の蠕動運動が活発化されて排便が促される。
また、モビコールには腸内の電解質バランスを維持し、便中の浸透圧を適正に保持するために塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化カリウムが配合されているが、これらの電解質についても体内に吸収されないと推察されている。