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酸性薬品とアルカリ性薬品を混ぜちゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:調剤/調剤過誤.この記事は約1分18秒で読めます.
8,431 ビュー. カテゴリ:酸性とアルカリ性で中和
酸性洗剤と塩素系洗剤は「混ぜるな危険」ですが、
酸性洗剤とアルカリ性洗剤を混ぜると中和されて効果が減弱します。
酸性薬品とアルカリ性薬品も同じ。混ぜれば中和されて効果が減弱します。
酸性薬剤の例としては、アスピリンやシナールなど。
アルカリ性薬剤の例としては、安息香酸ナトリウムカフェイン、SM散、酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウム セレニカR顆粒など。
アスピリンと重曹の配合不適は有名です。
シナールの添付文書の適用上の注意には、以下のように書かれている。
アルカリ性薬剤,吸湿性薬剤との配合は避けること。
こんな風に書かれていても具体名が記載されていなければわからないおバカな私です。
アスピリン「バイエル」の適用上の注意にも、以下のように書かれている。
炭酸水素ナトリウム,炭酸マグネシウム等のアルカリ性製剤と配合しないこと.
具体名が記載されてます。よかよか。
しかし、使用頻度の多い酸化マグネシウムはいかに。
嚥下困難の患者で、バイアスピリン錠を粉砕して、他の薬といっしょに混ぜてしまうケースもあるだろうか。
そのときに、アルカリ性薬剤が含まれていないかどうか。
酸化マグネシウムは下剤として使われることが多いので、別包にすることが多いと思うが、注意する。
レボドパもアルカリ性薬剤との配合変化をきたす。
マドパーの添付文書には、
アルカリ性薬剤との調剤(一包化)により、着色変化を起こすことがあるので注意すること。
と、記載されている。
粉砕した薬剤を混和して、保管した場合の安定性については、不明なものも多いだろう。
コンプライアンスを重視するのも大事だが、よく考えずに全て一緒くたにミキサーで混ぜてしまうのは「町の科学者」たる薬剤師の名に恥じる。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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