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コンドロイチンが耳鳴りに効く?
公開. 更新. 投稿者:めまい/難聴/嘔吐.この記事は約1分28秒で読めます.
10,073 ビュー. カテゴリ:難聴と軟骨
コンドロイチンが耳鳴りや難聴に効くという話。
その存在を知りませんでしたが、コンドロイチンZ錠(ゼリア新薬)という薬局医薬品があります。
OTCではコンドロイチンZS錠というものがありますが、それとは違う。
こういう薬局医薬品の存在意義というのがイマイチわからないのですが、どこかしらで売れているのだろう。
コンドロイチンZS錠は1錠あたりコンドロイチン硫酸エステルナトリウムが260mg含有されている。
一方、コンドロイチンZ錠は1錠あたりコンドロイチン硫酸エステルナトリウムが400mg含有されている。
コンドロイチンZS錠の用法は、1回2錠1日3回なので、1日当たり1560mgとなる。
コンドロイチンZ錠の用法は、「コンドロイチン硫酸エステルナトリウムとして,通常成人1回0.3~1.2gを1日3回経口投与する。」となっているので、1日最大で3600mgとなる。
薬局医薬品のほうはOTCの倍以上の摂取が可能なわけだ。
コンドロイチンZS錠の効能効果をみると、「関節痛,神経痛,腰痛,五十肩,神経性難聴,音響外傷性難聴,疲労回復」
コンドロイチンZ錠は、「腰痛症,関節痛,肩関節周囲炎(五十肩),症候性神経痛,進行する感音性難聴(音響外傷を含む),慢性腎炎(軽症例)」
関節痛がらみの効能効果はわかりますが、難聴、腎炎、疲労回復などが気になる。
とりあえず難聴について考えると、音を感じる部分、耳の中にも多くの軟骨があり、コンドロイチンが主成分となっているようだ。
そのため、コンドロイチンを内服することで、難聴、耳鳴り等の改善効果が見込まれるわけです。
コンドロイチンZ錠の薬効薬理をみると、
難聴に対する作用
強大音負荷により障害をうけたモルモットに対し,コンドロイチン硫酸エステルナトリウムは蝸牛有毛細胞上に重積した障害の消失を促進し,有毛細胞の変性を予防する。
と、書かれている。
高齢者だと、関節痛に加えて難聴など耳のトラブルを抱えている人も多いので、一石二鳥的に使えるかな。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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