更新日:2016年9月15日.全記事数:3,190件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

健康食品は効かない?


スポンサーリンク

健康食品の効果は?

ドラッグストアの店頭で健康食品の説明を求められることがある。
「何に効くの?」と。
販売している店舗の従業員が言うのもなんだが、胡散臭いものもたくさんある。
嘘の付けない私にとっては、それらの商品説明は苦手な領域。

医薬品の効能効果は添付文書を読めばはっきりしている。
例えば、「アダラートは高血圧に効きます」と説明できる。
適応外処方もありますが、適応外の効能効果について服薬指導時に伝えることは薬事法違反になり得るのだろう。

食品(健康食品)は効能効果を謳ってはいけない。
「疲労回復」「体力増強」「精力回復」「老化防止」「学力向上」「新陳代謝を高める」「血液を浄化する」「風邪を引きにくい体にする」「肝機能向上」「細胞の活性化」なども医薬品的な表現例になる。
例えば、スーパーマーケットで「納豆で血液サラサラになります」と説明したら薬事法違反。
トクホでは、ヘルシアで「やせる」とか「中性脂肪を下げる」とか説明してはいけない。「体脂肪が気になる方におすすめです」としか言えない。
医薬品的な効能効果について 東京都福祉保健局

健康器具と医療機器についても同様のことがいえる。
KASEN TOPICS|よくわかる化学せんい|日本化学繊維協会(化繊協会)

個別のお客さんに対する商品説明で、薬事法違反と訴えられる可能性は低いですけど。
よくわからない商品の逃げ口上で「健康食品で、効能効果を謳うことは薬事法違反になりますので、パッケージの表現以上のことは申し上げられません」という風には使える。

薬と健康食品の違い

法的には、抗がん剤などの医薬品は薬事法で規定されていますが、サプリメントのような健康食品は一般食品、すなわちお肉やじゃがいもなどと同じ食品衛生法で規定されているのです。
ですから、サプリメントは医薬品とは効果に対する信頼度が違うのです。

健康食品の法的位置づけ

食品衛生法第4条には「食品とは薬事法に規定する医薬品および医薬部外品以外のすべての飲食物」と定義されています。

これらのうち健康食品とは、法律上の定義は無く、広く健康の保持増進に資する食品として販売・利用されるもの全般を指しています。

いわゆる健康食品のうち、一定の条件を満たした食品を「保健機能食品」と称することを認め、国の許可等の有無や食品の目的、機能の違いによって、「特定保健用食品」と栄養機能食品」の2つのカテゴリーに分類されます。

がんの予防と治療を目的に多くの健康食品が販売されています。

これらに対してRCTが行われていますが、エビデンスのあるものは乏しいのが現状です。

健康食品が氾濫するなか、健康食品の法的な位置づけや現状などを知ったうえで、医師や患者さんに対して適切な情報提供することが薬剤師には求められています。

「血圧が高めの方へ」は良いけど「血圧を下げる」はダメ?

広告などの表示に関する規制は、販売者も無関係ではありません。

消費者庁が公表している「特定保健用食品の表示に関するQ&A」にはトクホの広告や表示について、健康増進法は「何人も虚偽・誇大広告をしてはならない」と定めていることに、改めて言及している。

表示には、チラシやダイレクトメール、陳列物による表示、さらにインターネットも含まれる。薬局やドラッグストアでのPOPやチラシも、規制の対象となります。
虚偽・誇大表示に当たる表現として同Q&Aでは、「血圧が高めの方へ」という許可表示の食品で「血圧を下げる」と表示することや、「食後の中性脂肪の上昇を抑える」という許可表示の食品で「中性脂肪の上昇を抑える」とだけ表示することなどを挙げています。
さらに、「食事とともに1日1本が目安」と定められた食品について、「朝夕時に1本ずつお試しいただくとより効果的」や「必ず○日間続けて摂取すること」といった表示もNGです。

素人的には「血圧が高めの方へ」って表示してるってことは、すなわち「血圧を下げる」ってことじゃないの?って思いますが。
「血圧を下げる」とまで言い切ってしまうと、病院からもらっている降圧剤と同じように捉えてしまうお客さんもいるから。

スポンサーリンク

関連する記事

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

IMG_0670
名前:yakuzaic
職業:管理薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
勤務地:さくらんぼ県
好きな言葉:「三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう」「時間は有限、努力は無限」
follow us in feedly

人気の記事

最新の記事

資料

検索

スポンサーリンク

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ