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カテキンは肝臓に悪い?
公開. 更新. 投稿者:健康食品/OTC.この記事は約2分50秒で読めます.
7,853 ビュー. カテゴリ:高濃度茶カテキンと肝障害
カテキンが肝臓に悪いという話を患者さんから聞いた。
いつも患者さんから教えられっぱなしのダメ薬剤師です。
お茶に含まれる程度のカテキンなら問題ありませんが、高濃度茶カテキンとなると有害事象も報告されているようです。
ヨーロッパでは、高濃度茶カテキンは販売中止にもなっている。
カナダ、フランス、スペインなどでは緑茶カテキン摂取が原因と疑われる肝臓障害が報告されている。またこれまでに、カテキンは従来ヨーロッパにおいて一般医薬品として販売されていたが、肝臓移植まで必要とするような重症例がみられたことを受けて販売禁止措置がとられた。
カテキン – Wikipedia
ヘルシアを販売する花王は安全性を強調している。
茶カテキン含有飲料の肝機能への安全性
花王 茶カテキンの安全性 | 栄養代謝の研究開発
花王の茶カテキン含有飲料は、厚生労働省の評価を受けて特定保健用食品の許可を得たものです。2003年の販売開始以来、10年以上にわたり販売しており、その飲用による肝機能への障害性は認められていません。
また、反復投与毒性試験等の動物を用いた安全性試験に問題がないこと、および医師により監修された種々のヒト臨床研究において、肝機能を含む検査項目に悪影響が無いことを確認しています。
高濃度茶カテキンが謳う脂肪燃焼効果のメカニズムは、アドレナリンを分解する酵素の働きを、カテキンが阻害し、アドレナリンが増えて交感神経の作用が強まり、結果的に脂肪燃焼が活発になるという理屈。
ヘルシアを飲む人が、期待する効果は「やせる」ということだと思いますが、そこまでアドレナリンを増やす効果がカテキンにあるとは思えない。
もしあったら、マジンドールとか覚せい剤みたいに依存してしまいそう。
ヘルシアに、ヨーロッパで販売中止になったサプリメントほどの危険性は無いだろうけど、やせるほどの効果を期待して大量に飲み続けると、体を壊してやせるかも知れません。
お茶がインフルエンザに効く?
お茶に含まれている渋味成分カテキン。
このカテキンには殺菌作用があります。
このカテキンがインフルエンザにも効果があるらしく、インフルエンザの治療薬に応用しようという試みがされているようです。タミフルの100倍の効果があるとのこと。
しかし、お茶を普通に飲んでもすぐに分解されるので、お茶を飲んでインフルエンザの予防に効果があるかどうかは疑問です。
インフルエンザの流行シーズンには、お茶うがいを推奨する施設や学校もあるようです。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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