更新日:2017年1月27日.全記事数:3,191件.

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熱が出たらクラビット?


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抗癌剤と感染症

病院で抗癌剤の治療を受けている患者に、

クラビット錠500mg 1錠
1日1回朝食後 5日分

という処方が出ることがある。
これをただの風邪か何かと勘違いし、「なるべく早くお飲みください」みたいな指導をしてしまうと赤っ恥かくこともあるので注意。
抗癌剤の副作用である骨髄抑制からの感染症対策としての支持療法で、熱が出た場合に服用するというものである可能性が高い。

骨髄抑制は、抗がん剤によって骨髄の造血機能が抑制されることで生じるもので、白血球・赤血球・血小板が減少する。
中でも白血球が特に減少するため易感染性となる。

38℃以上の発熱を伴う発熱性好中球減少症は、急速に敗血症性ショックに陥る可能性があり、その予防や早期治療の目的で抗菌薬が処方される。

骨髄抑制に対する支持療法としては、「37.5℃(38℃)以上の発熱が見られた場合に服用を開始し、処方された量(5~7日が一般的)を飲み切る」という用法が標準。
発熱性好中球減少症リスクがやや高い場合には、発熱の有無にかかわらず「化学療法治療日から5~7日後(施設差あり)に服用を開始し、飲み切る」とすることもある。

血液腫瘍の治療を受けている患者では、日和見感染の予防のため、抗真菌薬や抗ウイルス薬が入院時から継続的に処方されることもある。
ベルケイド(ボルテゾミブ)という抗癌剤を使用している患者や同種骨髄移植後の患者で、カリニ肺炎の予防のためにST合剤(バクタ)を低用量で継続的に使用することがある。
また、同種骨髄移植後で免疫抑制剤を使用中の患者に、深在性真菌症の予防目的でアゾール系抗真菌薬が継続的に使われることもある。

参考書籍:日経DI2014.12

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