更新日:2015年10月22日.全記事数:3,079件

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腎臓が悪い人は水分制限したほうがいい?


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腎機能低下と水分摂取制限

腎機能が落ちていると言われると、腎不全、透析、水分摂取制限とイメージされる。

透析まで進んだ腎不全患者においては水分摂取量のコントロールが必要ですが、慢性腎臓病患者に水分摂取制限は必要なのか。

透析を行っている腎臓病の患者の水分コントロールでも個人差が大きく、透析を行っているからといって尿が出ていないわけではなく、1日尿量が0~1500mlとばらばらです。

血液透析治療を始めると、体に余分な水分がない状態で、透析後に達成しなくてはならない目標体重(ドライウェイト)が設定されます。ドライウェイトは、血圧や心胸比、心エコー所見などをもとに医師が決定し、一般的には月に1回程度の検査値を参考にドライウェイトの見直しがされます。

体内の水分量がそのまま体重の増減につながる透析患者にとっては、「体重管理=水分管理」となります。透析間のドライウェイトの増加は、次の透析まで中1日の場合はドライウェイトの3%以内、中2日の場合は5%以内に抑えるようにしましょう。体に入る水の量と、出る水の量の差が透析間の体重増加となります。尿が出る人も出ない人も、体重増加をみながら飲み水の量を調整しましょう。透析治療を受けている方 水分・塩分の摂取について 腎臓病について 一般社団法人 全国腎臓病協議会(全腎協)

水分コントロールというか体重コントロール。
飲み水としては「1日500~600ccを目指す」ということらしい。

水分摂取制限を行うといっても、水分が無ければ人間は死んでしまうので、やみくもに制限するのではなく、適切に摂取することが必要。

水分の過剰摂取が腎臓に悪いというわけではない。
むしろ脱水のほうが腎臓に悪い。

健常人であれば、腎臓に負担をかけないためには、脱水予防を心がける必要がある。
水分摂取が勧められる。
しかし、水中毒もあるので、過剰に摂取することは避ける。

で、慢性腎臓病(腎機能60%以下)では、まず腎機能が低下してくると尿毒素を濃縮して排泄することが困難になるため希釈尿となる。
尿毒素の排泄のためには、摂取水分量を多くして尿量を増量し、機能を維持することになります。
一口に腎機能低下と言っても腎臓のどこの部分の病変(糸球体か尿細管か)が主なのかで、意味合いが微妙に異なります。

腎機能が30%以下くらいになってくると、水分の排泄が滞り、体内に貯留し、浮腫、肺水腫などの危険性が増してくる。
15%以下になったら透析導入。
という目安。

このように腎機能の程度によって、水分摂取が促される場合と水分制限を勧められる場合があり、素人判断は難しいので、医師と相談の上に行う必要がある。

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