更新日:2017年1月22日.全記事数:3,117件.

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利尿薬で肝性脳症?


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利尿剤と肝性脳症の関係

肝不全の患者に、腹水や浮腫で利尿剤が処方されることがある。

しかし、利尿薬の増量により肝性脳症を誘発することがあるとのこと。

そのメカニズムを勉強。

まず、利尿剤を使うと低カリウム血症になる。
カリウム保持性利尿剤ではなりませんが。

低カリウム血症になるとアルカローシスになります。
何らかの原因で大量のK+が失われて低カリウム血症となると、K+が細胞内から細胞外に移行します。すると電気的中性を維持するためにH+が細胞外液から細胞内へ移行します。また、遠位尿細管のNa-K交換部位でも、Kの代わりにH+が排泄されやすくなります。その結果、細胞外のH+は減少し、アルカローシスが起こります。

アルカローシスになると高アンモニア血症になります。
腎臓はpHが酸性に傾くと水素イオンやアンモニアを尿中に分泌し、重炭酸イオン(アルカリ)の再吸収を促し、アルカリ性に傾くと重炭酸イオンの再吸収を抑え、排泄を促して、酸とアルカリのバランスをとり、一定のpHを維持している。
つまり、アルカローシスになると尿中へのアンモニア分泌が減る。

そのため、利尿剤投与→低カリウム血症→アルカローシス→高アンモニア血症→肝性脳症、という流れ。

おしまい。

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