更新日:2015年10月26日.全記事数:3,124件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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肝臓が悪いのはお酒のせい?


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非アルコール性脂肪性肝炎とは?

お酒を飲んでいないのに、アルコール性肝炎に似た症状の病気を非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)といいます。
脂肪肝になっていて、肝臓の繊維化や炎症が見られた場合に、ナッシュと診断されるそうです。

単なる脂肪肝なら予後は良好です。
しかし、ナッシュは放置すると5~10年間で5~20%が肝硬変に進展し、肝癌を発症する患者もいます。

お酒を多量に嗜むことがない人の脂肪肝(非アルコール性の脂肪肝疾患(通称NAFLD))は近年、肝硬変や慢性肝炎、肝臓ガンなどの原因になることが明らかになり、欧米では大きな問題になっている。
日本ではNAFLDは推定で1000万人の患者、それが悪化した非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は、全国で200万人に上る患者がいると言われている。

脂肪肝である非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は、お酒を飲まない人が、カロリーオーバーの食生活などで内臓脂肪が溜まり、そこから常に大量の脂肪が肝臓へと供給され、脂肪肝へと変化すると考えられている。

脂肪肝からNASHが発症する原因として、肥満により脂肪組織から多量に分泌されるホルモンであるレプチンによって、肝臓がごく微量の腸内細菌にも花粉症患者のように過剰反応を起こしていることが分かった。
以前から腸内細菌由来の内毒素が肝炎を起こすことはわかっていたが、肝臓そのものが過剰反応を起こすことが示された。

薬が原因で脂肪肝?

NASHを引き起こす薬剤としては、アミオダロン、タモキシフェンなどがあり、その発症機序については不明な部分も多いのですが、ミトコンドリアの脂肪酸β酸化抑制による脂肪の蓄積や、活性酸素の生成などが関与している可能性が推測されています。

タモキシフェンは、エストロゲンレセプターに対しエストロゲンと競合的に結合し、抗エストロゲン作用を示しますが、エストロゲンは脂肪酸のβ酸化に関与しているとされることから、抗エストロゲン作用そのものが肝臓への脂肪蓄積、NASHの発症に関与していると考えられています。

酒は身体に良い?

酒は百薬の長、とよく言われます。

しかし、お酒はときに危険な薬物へと変貌します。

お酒の適量ってどのくらい?

医学的には、過度のアルコール摂取とは「1日2単位以上」のことをいいます。

アルコールの1単位とは、清酒1合、ビール大瓶1本、ワイン1/3本、ウイスキーの水割り(シングル)2杯に含まれるアルコールの量で、だいたい22g前後です。

体重60kgの人が30分以内に飲んだ場合、約3時間で分解される量に相当します。

下戸の私にとっては、かなり多い量なんですが、この量を越えなければ適度ということなのでしょう。

アルコールと血圧

長期にわたる飲酒は血圧上昇の原因になる。

少量の飲酒は血圧や死亡率への悪影響は少ないといわれ、むしろ改善する可能性があるとする報告もあるが、心血管保護効果については明らかな結論は得られていない。

アルコールの単回投与は数時間持続する血圧低下をもたらすが、その後上昇に転じる。

したがって、節酒は血圧を下げる。

飲酒量を80%ほど節制すると1~2週間のうちに降圧を認めるとされている。

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