更新日:2016年8月25日.全記事数:3,171件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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ブシ末は調剤用?


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ブシ末の用途

最近、漢方薬の処方に追加して「ブシ末」を組み合わせてくる医師が多い。
鎮痛効果の増強を期待して追加しているようだ。

附子末の効能効果で、
「漢方処方の調剤に用いる。」
となっているものと、

「強心、鎮痛、利尿」
などの効能効果が記載されているものがあるので、違いを見てみる。

うちの近隣の医療機関からよく処方されるのは、加工ブシ末「三和生薬」とブシ末(調剤用)「ツムラ」ですが、
加工ブシ末「三和生薬」の効能効果は、「強心、鎮痛、利尿」となっており、ブシ末(調剤用)「ツムラ」の効能効果は「漢方処方の調剤に用いる。」となっている。
他のメーカーのものも調べたが、三和生薬のもの以外は調剤用のようだ。
「漢方処方の調剤に用いる。」となっているものは、単独で処方することはできないわけで、他の漢方薬と混合して調剤するような書き方で処方されてくる。
一方、効能効果が記載されている加工ブシ末「三和生薬」は、単独での処方が可能なのか?と思いきや、用法用量の項目に、「通常、成人1日0.5~1.5gを他剤と配合して服用する。」と記載されており、結局他の製剤と組み合わせて服用しなければならないわけで、単独での処方はできない。

でも、加工ブシ末「三和生薬」には0.5gの分包品があるので、それをそのまま他の漢方薬と一緒に渡して飲んでもらうことも多い。

なにせ、ブシ末の調剤というのは通常業務に支障をきたすレベルに面倒な作業である。
まず、他の漢方製剤と混合するには、袋に入った漢方薬をハサミで切ってバラさなければならない。
そして、分包後には、ブシ末独特の臭いと色が残った分包機を念入りに掃除しなければならない。

あまりメジャーな処方として定着しないことを祈るばかりなのです。

アコニンサン錠

ブシの錠剤タイプとして、アコニンサン錠というのもある。

この薬の適応症は、「鎮痛、強心、利尿」となっており、もちろん調剤用ではない。錠剤だし。
アコニンサン錠9錠(1日量)は、加工ブシ末1.5gに相当する。

生薬だけ処方はダメ?

ブシ末だけでなく、生薬単味での処方は禁止されているものがほとんど。
効能効果や用法用量に、「漢方処方の調剤に用いる。」と記載されている。

ダイオウ末なんかは、単剤で処方されてくることも多いが、保険請求上は他の適応症のある薬に混ぜて調剤すべき。
カマなどの処方と混ぜる必要があるだろう。

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