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バイアスピリン錠を粉砕してもいい？
公開. 更新. 投稿者: 15,904 ビュー. カテゴリ:調剤／調剤過誤.この記事は約2分40秒で読めます.
バイアスピリン粉砕しちゃダメ？
アスピリンの粉薬はあるのですが、血栓予防の適応がないため、あえてバイアスピリンを粉砕指示してくることがあります。
しかし、添付文書には「本剤は腸溶錠であるので，急性心筋梗塞ならびに脳梗塞急性期の初期治療に用いる場合以外は，割ったり，砕いたり，すりつぶしたりしないで，そのままかまずに服用させること」と書かれています。
２５℃湿度７５％の条件で３０日間は安定。効能効果は特に変わりない。
吸収時間が少し早まるだけ。一番の問題は胃への直接刺激だけとのこと
粉砕しても問題なさそう。
アスピリンの粉に変えちゃダメ？
粉砕しても安定性に問題ないとしても、あの酸っぱい臭いには抵抗がある。
アスピリン「バイエル」という散剤もあるので、使えば良いじゃんと思ったりする。
しかし、適応が違う。
アスピリン「バイエル」の効能効果は、
1. 関節リウマチ，リウマチ熱，変形性関節症，強直性脊椎炎，関節周囲炎，結合織炎，術後疼痛，歯痛，症候性神経痛，関節痛，腰痛症，筋肉痛，捻挫痛，打撲痛，痛風による痛み，頭痛，月経痛
2. 下記疾患の解熱・鎮痛
急性上気道炎（急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む）
3. 川崎病（川崎病による心血管後遺症を含む）
バイアスピリン錠の効能効果は、
●下記疾患における血栓・塞栓形成の抑制
狭心症（慢性安定狭心症，不安定狭心症）
心筋梗塞
虚血性脳血管障害（一過性脳虚血発作（TIA），脳梗塞）
●冠動脈バイパス術（CABG）あるいは経皮経管冠動脈形成術（PTCA）施行後における血栓・塞栓形成の抑制
●川崎病（川崎病による心血管後遺症を含む）
となっている。
同じアスピリンなのにねえ。
バイアスピリンをかみ砕いて服用？
バイアスピリンの添付文書には、
・急性心筋梗塞ならびに脳梗塞急性期の初期治療において，抗血小板作用の発現を急ぐ場合には，初回投与時には本剤をすりつぶしたり，かみ砕いて服用すること．
と書かれています。
バイアスピリンは腸溶錠といって、胃で溶けずに腸で溶けるようにできています。
そのため、胃に対する副作用が少ない。
バファリンをかみ砕いて服用させても同じように速効性はあるのかな。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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4 件のコメント
口で噛み砕いてもいいんでしょうか？
胃にはどのような影響が有りますか？
錠剤をどうしても飲めなくて噛み砕いて服用しています。
先月からその薬です。
コメントありがとうございます。
噛み砕いて飲むのも、粉砕して飲むのも変わらないので、特に問題はないかと思いますが。
胃への影響は、粉砕しなくても心配しなければなりませんし。
しかし、その旨を医師に伝えて、次回から薬局で粉砕してもらうなど対応を求めたほうが良いでしょう。
実験的にバイアスピリンを
乳鉢で潰すと酢酸臭がします。
結構な量のアスピリンが、酢酸とサリチル酸に加水分解していると思います。
乳鉢で潰した時点で酢酸臭がするのであれば、潰す前から加水分解しているということでしょうか。じゃあ、それは許容範囲内という風にも思います。