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イナビルを薬局で使わせちゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:風邪/インフルエンザ.この記事は約2分39秒で読めます.
4,310 ビュー. カテゴリ:薬局でイナビル吸入させる?
イナビルは1回の使用で終了、という簡単な使い方の吸入剤です。
医師によっては、その場で吸入させたり、薬局で使ってきて、という指示をしたりという話も聞きます。
しかし、その患者さんが未成年で一人で薬局に来たという場合、薬局内で使わせることはしないほうが良いのかも。
添付文書には、
「因果関係は不明であるものの、本剤を含む抗インフルエンザウイルス薬投薬後に異常行動等の精神神経症状を発現した例が報告されている。小児・未成年者については、異常行動による転落等の万が一の事故を防止するための予防的な対応として、本剤による治療が開始された後は、1)異常行動の発現のおそれがあること、2)自宅において療養を行う場合、少なくとも2日間、保護者等は小児・未成年者が一人にならないよう配慮することについて患者・家族に対し説明を行うこと。なお、インフルエンザ脳症等によっても、同様の症状があらわれるとの報告があるので、上記と同様の説明を行うこと。」
と書かれています。
治療の開始後はなるべく一人にしない。
帰宅するまでの間に、異常行動を起こす可能性もあります。
って、薬局に一人で来るってことは家でも一人の可能性が高いでしょうし、いつになったら薬使って良いんだ?って話になるから、現実的にはそこまで心配してもしょうがないってことになりますが。
イナビルの吸入は1回でいい?
リレンザの吸入は1日2回5日間使う必要があるのに対して、イナビルの吸入は1回で済む。
このように聞くと、1回吸入するだけでよい、と勘違いする患者さんがいる。
しかし、イナビルの1容器には、20mgのラニナミビルが2カ所に分かれて10mgずつ充填されている。
容器の胴体部分をずらし、右にずれた状態と左にずれた状態で1回ずつ吸入する(吸い残しをなくすために、再度、左右で1回ずつ吸入することが推奨されている)。
成人用量は1回40mgなので、1回に2容器分を使用する。
つまり、治療自体は一度で完結するが、吸入回数で言えば、成人では4回(吸い残しをなくすための再吸入を含めると8回)の吸入を行うことになる。
混雑している薬局窓口で全て吸ってもらうのは時間がかかるので、結局家に帰って吸ってもらうケースも多い。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。
2 件のコメント
インフルエンザにかかり発熱が38度以上に上がったのが午後9:30くらいだったので翌日午前10:30くらいに病院へ行き午後2:00頃に薬局でイナビルを吸いましたが
用法のビデオとは違う使い方をされ2本で吸い残し無いように計8回吸うと思っていたら1本につき2回計4回しか吸いませんでした…
しかも自分でなら吸い残し無いよう8回やるのですが薬剤師さんが渡して来るものを吸う 吸ったら渡すの繰り返しでしたので、あれ?と思いつつ帰りました。
それから次の日不安でしたので薬局へ電話した所1回で大丈夫です。中の粉の苦いのが出てきていたなら大丈夫ですよと言われそんなもんなのかと電話を切りました。
薬局で次の日には熱は治まるでしょうとの事でしたが初めの3日間は40度前後を出しており4日経っても37.5度より上になったりで
吸い残しが無いようにして貰えなかったことが関係あるのかとも気になります。
1本につき2回しか吸わないのは普通なんでしょうか…
コメントありがとうございます。
以前のイナビルのキットは中身が見えない構造でしたので、念のため2回ずつ吸ってもらうような指導をしていましたが、現在のイナビルは透明になっていて吸い残しがどの程度あるか中身が見えるようになっています。
そのため、ある程度吸えているとわかれば2回吸うまでも無いとしている薬剤師もいるかも知れません。私はまだ透明になってからのイナビルを使ってもらったことが無いのでよくわかりませんが。