記事
速崩錠は水なしで飲める?
公開. 更新. 投稿者:調剤/調剤過誤.この記事は約2分34秒で読めます.
3,401 ビュー. カテゴリ:速崩錠と口腔内崩壊錠の違い
アミオダロン塩酸塩速崩錠というのがある。
調べたら、メロキシカム速崩錠というのもあった。
速崩錠というのは、口腔内崩壊錠とは違うのか?
アミオダロン塩酸塩速崩錠の添付文書には、「本剤は速崩錠なので、水で服用すること。」と書かれている。
水で飲まなきゃダメです。
速崩錠であることの意味ってなんだろう?
経管とかで投与するときは崩壊しやすいほうが良いだろうけど。
速崩錠だから、このジェネリックを選びました、ってほどメリットは無さそう。
ラックル速溶錠は水無しで飲める?
ラックル速溶錠という商品をCMでやってたから、成分は何かと思ったら、いまさらのアセトアミノフェン。
たかがアセトアミノフェン300mg。
タイレノールと同じじゃん。
特徴としては、
[1]水に触れるとすぐに溶け出す「速溶錠」
[2]腰痛・神経痛などに早く効く飲み薬
[3]胃にやさしく、眠くならない
[4]カリカリと噛みくだくか、軽く口の中で溶かしてから、水と一緒に服用する
[5]すっきりとしたミント味
[6]携帯しやすいシート包装
腰痛に使う痛みどめといえば、シップを思い浮かべる人が多いだろうし、痛みどめの飲み薬だと頭痛とか生理痛に使うもんだと思い込んでいる人も多いだろう。
そのため他の鎮痛内服薬との差別化はできるかも知れない。
「水に触れるとすぐに溶け出す“速溶錠”となっており、素早く効き目を発揮する。」とか書かれていると、速溶錠だから早く効く、と勘違いする人もいるだろう。
早く溶けたからといって早く効くわけじゃない。
シップと比較すれば早く効く、ってことなんだろうけど、騙しっぽい。
一応、解熱の効能効果もある。
でも、このパッケージを見て、風邪のときに使おうという人はいないだろう。
ラックル速溶錠は「水なしで飲める」と勘違いしている人も多いようですが、アセトアミノフェンの胃腸障害を考えると水と一緒に飲むべき。
「カリカリと噛みくだくか、軽く口の中で溶かしてから、水と一緒に服用する」と書かれており、わかりにくいですが、結局「~水と一緒に服用する」ということ。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。