記事
複数規格ある薬一覧
公開. 更新. 投稿者:調剤/調剤過誤. タグ:薬剤一覧ポケットブック. この記事は約2分2秒で読めます.
5,561 ビュー. カテゴリ:複数規格ある粉薬
錠剤でも目薬でもそうですが、薬局内に1規格しか取り扱っていない場合、他の規格も存在することを知らずに、思い込みで調剤してしまい調剤ミスを犯してしまうケースが想定される。というか多々ある。多々はないけど、たまにある。
他の薬局に応援に行ったときなどはますます注意が必要になる。
医薬品名 | 規格 |
---|---|
L-ケフレックス | 顆粒50%、小児用顆粒20% |
アスベリン | 散10%、DS2% |
イグザレルト | DS小児用51.7㎎、DS小児用103.4㎎、細粒分包10㎎、細粒分包15㎎ |
エリスロシン | DS10%、DSW20%、W顆粒20% |
オキノーム | 散2.5㎎、散5㎎、散10㎎、散20㎎ |
ガスター | 散2%、散10% |
カロナール | 細粒20%、細粒50% |
ケフレックス | シロップ用細粒100mg、シロップ用細粒200mg |
コデインリン酸塩 | 散1%、散10%(麻薬)、原末(麻薬) |
コントール | 散1%、散10% |
ジヒドロコデインリン酸塩 | 散1%、散10%(麻薬)、原末(麻薬) |
タベジール | 散0.1%、散1% |
デパケン | 細粒20%、細粒40% |
ドグマチール | 細粒10%、細粒50% |
ハイボン | 細粒10%、細粒50% |
ホスミシン | DS200mg、DS400mg |
ホスレノール | 顆粒分包250㎎、顆粒分包500㎎ |
ミケラン | 細粒1%、小児用細粒0.2% |
メバロチン | 細粒0.5%、細粒1% |
メプチン | DS0.005%、顆粒0.01% |
モルペス | 細粒2%、細粒6% |
ユーエフティE | 配合顆粒T100、配合顆粒T150、配合顆粒T200 |
ラリキシン | DS小児用10%、DS小児用20% |
ランドセン | 細粒0.1%、細粒0.5% |
リザベン | DS5%、細粒10% |
レボトミン | 散10%、散50%、顆粒10% |
このような10%と20%とか、濃度による規格違いだけでなく、包装単位による規格違いも存在する。
例えばクラシエの漢方薬だと1包あたり2.5gのものと3.75gのもの、とか。
アローゼンの0.5g包と1.0g包とか。
目薬でも、1本2.5mLのもので間違うことは多い。
別な薬を調剤した、とか、数を間違えて調剤した、とかとはちょっと違う次元で、わかりにくい間違いではある。
小児用の薬を計量するときには、注意深く調剤するし、間に複数人に監査が入ることが多いので、最終的に規格間違いのミスは少ないと思われるが。
包装単位の間違いは、1人で調剤して1人で投薬という慌ただしい流れの中で起こる可能性も多いので、監査時に細心の注意を要する。
ムコソルバンDS3%と小児用ムコソルバンDS1.5%
錠剤だと、10mg錠2錠も20mg錠1錠も同じ、って感覚。
そのため、ジェネリックでは20mg錠1錠に代えて、10mg錠2錠使えたりする。
でも、プルスマリンA3%DS1グラムに代えて、プルスマリンAドライシロップ小児用1.5%2グラムを使うことはできない。
ムコソルバンDS3%と小児用ムコソルバンDS1.5%では効能効果が違うから。
ムコソルバンDS3%の効能効果は、
1. 下記疾患の去痰急性気管支炎、気管支喘息、慢性気管支炎、気管支拡張症、肺結核、塵肺症、手術後の喀痰喀出困難
2. 慢性副鼻腔炎の排膿
小児用ムコソルバンDS1.5%の効能効果は、
下記疾患の去痰
急性気管支炎、気管支喘息
となっている。
知らないと普通に使っちゃいそう。
あと、小児にムコソルバンDS3%使ったり、成人に小児用ムコソルバンDS1.5%使ったりって処方がたまに見られますが。
良いのかな。
多規格ある点眼薬は?
目薬に限ったことではありませんが、多規格存在する薬というのは調剤ミスを起こしやすい。
その薬局での採用が1種類しか無い場合などは、とくに思い込みで調剤してしまい、エラーが発生するというケースが多々ある。
多規格存在するということを知っておくことがエラー回避につながる。
通常は添付文書を見れば、複数規格あるかどうかわかりますが、クラビット点眼液やウブレチド点眼液など、規格ごとに添付文書のある薬だと、添付文書を見ても他の規格が存在するかどうかわからない。
医薬品名 | 規格 |
---|---|
アイドロイチン点眼液 | 1%、3% |
アレジオン点眼液 | 0.05%、0.1%(LX点眼液) |
ウブレチド点眼液 | 0.5%、1% |
クラビット点眼液 | 0.5%、1.5% |
サンテゾーン点眼液 | 0.02%、0.1% |
サンピロ点眼液 | 0.5%、1%、2%、3%、4% |
チモプトール点眼液 | 0.25%、0.5%、0.25%(XE点眼液)、0.5%(XE点眼液) |
ヒアレイン点眼液 | 0.1%、0.3%、0.1%(ミニ点眼液)、0.3%(ミニ点眼液) |
ピバレフリン点眼液 | 0.04%、0.1% |
フルメトロン点眼液 | 0.02%、0.1% |
ミケラン点眼液 | 1%、2%、1%(LA点眼液)、2%(LA点眼液) |
リンデロン点眼液 | 0.01%、リンデロン点眼・点耳・点鼻液0.1%、点眼・点鼻用リンデロンA液 |
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。