更新日:2015年10月22日.全記事数:3,190件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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イソジンとルルうがい液どっちが強い?


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うがい液

うがい液といえばイソジン。
医療用ではイソジンガーグル、OTCではイソジンうがい薬が販売されています。

しかし、お客さんによってはその色や味が気に入らないということで、違ううがい薬を希望されることがあります。

医療用のうがい薬で、イソジンガーグルが嫌だと言われたらアズノールうがい液になるだろう。
しかし、イソジンは殺菌効果、アズレンは抗炎症効果と、薬理作用的には全く別のものになる。

OTCではイソジンのようなポピドンヨード系の茶色のうがい薬、アズレン含有の青色のうがい薬、それと塩化セチルピリジニウムを主成分とする透明のうがい薬があります。
最近は透明のうがい薬が安価で、使用感もよく、よく売れている。
ルルうがい薬とかが塩化セチルピリジニウムを成分としたうがい薬である。

この塩化セチルピリジニウムは殺菌効果のある消毒薬となるので、イソジンと比較できる。

ピリジン環を有する四級アンモニウム化合物であり、ブドウ球菌を始めとしたグラム陽性バクテリアに対する強い殺菌作用があり、その他の真菌に対しても殺菌作用を有する。その特性から液体歯磨剤や、口内の殺菌を目的としてトローチとして、あるいは喉の殺菌を目的としたうがい薬など医薬品に利用されている。塩化セチルピリジニウム – Wikipedia

塩化セチルピリジニウムは第四級アンモニウム塩ということで、塩化ベンザルコニウムや塩化ベンゼトニウムと同じ分類となる。

今日の治療薬で調べると、第四級アンモニウム塩は低水準消毒薬で、ポピドンヨードは中水準消毒薬となる。
粘膜に使用できる消毒薬としては、ポピドンヨードと第四級アンモニウム塩しか載っていない。
塩化セチルピリジニウムといえば、「ヴィックス メディケイテッド ドロップ」みたいなのど飴とか、デンタルリンスみたいなマウスウォッシュ、洗口液に入っています。
ヨードよりもお手軽感があります。医薬品という感じではない。

どっちが強いですか?

薬について聞かれるとき、「どっちが強いですか?」とシンプルな質問をされることが多い。
しかし強いということはそれだけ副作用も懸念されるということ。

イソジンとルルうがい液を比べたら、ポピドンヨードが中水準、塩化セチルピリジニウムが低水準なので、イソジンうがい液のほうが強い、となる。
しかし、ヨードは甲状腺の疾患をもつ患者さんに注意を要するし、妊婦でもヨード過剰になると胎児に影響を及ぼす可能性があります。

うがい薬を使う目的としては、風邪予防、口臭予防、風邪の最中などある。
口臭予防では洗口液を使うことが多いと思われる。
風邪予防に対しては、水によるうがいよりもイソジンうがい液のほうが勝るというようなエビデンスは無かったと思うので、何を使っても良いだろう。

風邪の最中、風邪っぽいという時にうがい薬を求めにくるお客さんが一番多いと思われる。
ちなみにウイルスに対する効果は塩化セチルピリジニウムはほとんど期待できない。ウイルスもやっつけたいということであればイソジンうがい液になるんだろう。
しかし、うがい薬で抹殺できるほどウイルスはやわじゃない。
逆にイソジンで粘膜を傷めるので、治癒が遅くなるということも考えられる。

ということで、うがい薬の選択基準としては、使用感、好みや気分で選んでOK、ただ効果についてはわかりません。
うがいすること自体は、加湿効果なども期待でき、勧められますが、「水うがいで十分ですよ」とお客さんに話すと店長から怒られる。

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